つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

頚静脈波の測定とその意義

臨床において頚静脈拍動の観察は大切。内頸静脈と上大静脈、右房の間には何も邪魔する構造がないので、内頸静脈の水柱圧つまり頚静脈圧(JVP)はそのまま正確に右房圧を反映する。JVPは体表から容易に観察できる有用な右心機能の指標となる。

 

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頚静脈波は上図のように心周期によって変動する。

a,vと呼ばれる2つの上向きの成分と

x,yと呼ばれる2つの下降成分がある。

aは右房の収縮

cは三尖弁の右房への膨隆

xは右房の弛緩

vは収縮期に三尖弁が閉じている時の体循環からの右房への静脈還流に伴うもの

yは三尖弁解放後に右房から右室へ血液が流入し、右房圧が下がるのに対応

 

を意味する。

 

代表的な異常所見としては

顕著なa波=右室肥大、三尖弁狭窄

顕著なv波=三尖弁逆流

顕著なy波=収縮性心膜炎