つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

COPDの病態

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COPDとは…

タバコ煙を主とする有害な物質を長期に吸入、暴露することで生じる肺の炎症性疾患。進行性の気流制限を示す。主な症状は咳嗽、喀痰、労作時呼吸困難など。

 

 

なぜ気流制限が起きるのか

COPDの気流制限は末梢気道病変と肺胞の気腫性病変が複合的に作用することにより引き起こされる。

末梢性気道病変:末梢気道の気管支が炎症を起こして気道壁が肥厚・狭窄し、粘液が貯留する状態。

肺胞の気腫性病変:肺胞壁が破壊され、肺胞の弾性収縮力が低下し、気道牽引力が低下し、虚脱してしまっている状態。

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発症機序

COPEの発症はタバコなどの有害物質による気道や肺の炎症を原因とする。

炎症にともなって気道に集まってきた炎症細胞からプロテアーゼや活性酸素が産生され、組織を傷害するとともに、炎症を更に増強させる。反復する刺激によって炎症による気道や肺の障害が不可逆的なレベルに到達してしまうとCOPDとなる。

 

COPDの発症にタバコの関与はほぼ間違いないが、喫煙者の2割ほどしか発症していないので何らかの遺伝的背景も関係していると考えられている。また、それ意外にα1 アンチトリプシン欠損症でも同様の症状を引き起こす。