つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

CO2ナルコーシスの病態と治療

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CO2ナルコーシスの病態と治療(ナルコーシスは麻酔という意味)

 

CO2ナルコーシスとは、体内への高度なCO2蓄積によって、中枢神経系の異常を呈した状態であり、自発呼吸の減弱、意識障害が生じる。

 

主な発症パターンとしては…

COPDなどの慢性2型呼吸不全の患者では慢性的に血中のCO2が高いために中枢化学受容野の反応が鈍くなり、呼吸運動の促進は血中の著しいO2低下に末梢化学受容体だけが反応して行われるようになる。

 

正常では血中のCO2上昇に中枢化学受容野が反応して延髄を刺激し、呼吸運動を促進させ換気量を増大する。しかしCO2ナルコーシスでは延髄を刺激しているのはPaO2の低下に反応した末梢の化学受容体だけ。そこに高濃度のO2が入ってくると末梢の化学受容体の刺激がやみ、肺胞低換気によってPaCO2はひたすら上昇してしまう。

 

■治療

高濃度O2を投与していた場合はO2濃度を下げる。低酸素血症が改善しない場合はNPPV(非侵襲的陽圧換気)の使用、意識障害が高度の場合は気管挿管による人工呼吸管理に踏み切る。