過敏性肺臓炎の病態生理
過敏性肺臓炎とは
真菌などの反復吸入により経気道的に感作され、3型、4型アレルギー反応に基づいて発症するびまん性肉芽腫性間質性肺炎。特定の場所・時期において咳嗽、呼吸困難、発熱などの症状を繰り返す。入院などで環境が変わると自然軽快する。
病態
抗原を吸引するとそれに対する抗体が産生され、抗原抗体複合体となり組織を傷害する。また、補体や好中球などにより炎症が生じる。(=3型アレルギー)
やがてリンパ球とマクロファージが炎症の主体となる。マクロファージは類上皮細胞や多核巨細胞へと姿を変え、肉芽腫性の炎症が惹起される。(=4型アレルギー)
原因としては…
カビの生えた木材や畳などが原因の夏型過敏性肺炎。
カビの生えた枯れ草や飼料による農夫肺。
鳥類の羽毛などが原因の鳥飼病。
加湿器の水中の真菌による加湿器肺。
などがある