外減圧術と内減圧術の違い
頭を強くぶつけたりして頭蓋内で出血が起こり、血腫が形成される(=急性頭蓋内血腫)。血腫の増大で脳が圧迫されると神経症状の出現、最悪の場合は脳ヘルニアを引き起こす。そのため早期に診断し、血腫を除去する必要がある。
血腫を除去した後に、術後の脳浮腫が強くなることが予想される場合には、外減圧術を行う。外減圧術とは頭蓋骨を一部切除することにより頭蓋内圧を低くする術式である。
それでも頭蓋内圧を減圧しきれない場合は、受傷した脳の一部を切除して減圧を図る内減圧術を行う。
頭は外側から頭蓋骨、硬膜、くも膜、軟膜という順に並んでます。
硬膜下出血、くも膜下出血、硬膜外出血の場所は上図の通り。