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元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

クラッシュ症候群(挫滅症候群)とは

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クラッシュ症候群(挫滅症候群)とは

 

地震のあとなどに倒壊した建物の下敷きになって腹部、骨盤、四肢んどが長時間圧迫された後に、その圧迫が解除された時に生じるショック状態のことをいう。

 

圧迫部より末梢に生じる循環障害によって、筋肉が広範囲に壊死し、大量のカリウムやミオグロビンが細胞外に放出される。そして圧迫が解除されるとこれらが全身を循環する。発症すると意識の混濁、チアノーゼ、失禁などの症状が見られる他、高カリウム血症により心室細動、心停止が引き起こされたり、ミオグロビンにより腎臓の尿細管が壊死し急性腎不全を起こす

 

検査所見

筋肉が壊死するので、血清CK、クレアチンが上昇するほか筋肉からKが放出され、高K血漿となる。血清Kの増加や筋組織からの乳酸で代謝性アシドーシスを示す。

 

治療

初期のショック期には、挫滅部位への体液露出による血管内容量減少に対処するため、生理食塩水などカリウムを含まない輸液を行う。

急性腎不全を防ぐためには重炭酸ナトリウムでアシドーシスの補正を行い、必要とあれば血液透析、血漿交換などの血液浄化療法。コンパートメント症候群をきたした場合には緊急に筋膜切開による減圧を行う。

また、救出時に心臓に近い側の患部をゴムバンドなどで強く締めることで急激にカリウムが心臓に回ることを防ぐことができるがあくまで応急処置的であるし、更に強く締めすぎると悪化してしまう可能性もある。