つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

FDP・Dダイマー上昇の意味するもの

FDP(フィブリン分解産物/フィブリノーゲン分解産物)とは何か

ちなみにFDPとはfibrin and fibrinogen degradation productsの略

 

フィブリノーゲンやフィブリンがプラスミンにより分解されてできた産物の総称をFDPという。

FDPには

・Dダイマー

・D分画

・E分画

がある。

フィブリノーゲンと安定化前のフィブリンから生じるFDPにはD分画E分画が含まれる。

架橋構造をもって安定化しているフィブリンから生じるFDPにはDダイマーE分画が含まれる。つまり、Dダイマーの存在はフィブリンが分解された(=二次線溶)の証明ともなる。(ちなみにフィブリノーゲンが分解されることを一次線溶という)

 

プラスミンは架橋構造を分解できないので、E分画とDダイマーが生じる。

 

 

■FDP,Dダイマーが高値を示す場合は何を意味する?

これらの検査の目的は血栓が形成された結果、線溶系が働いて産生されるFDPを見ることによって血栓症の程度を把握することである。すなわちDICのように体中に血栓が形成される場合は必ず線溶系が働いてFDPが上昇する。よってDIC診断には抱えない項目である。この意味においては二次線溶の検出が目的であるので、DダイマーのほうがFDPよりも合理的な検査項目と言える。