つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

神経原性筋萎縮と筋原性筋萎縮の違い

筋肉の体積が病的に減少することにより筋力低下をきたすことを筋萎縮という。

筋萎縮には筋を支配している神経が障害されることによる神経原性筋萎縮と、筋自体が障害されることによる筋原性筋萎縮の2つがある。

 

神経原性萎縮について…

代表的な疾患:ALS

筋肉の変化:障害された下位ニューロン支配領域の全ての筋が萎縮するため、群集萎縮がみられる。

筋力低下部位:遠位筋優位の筋力低下

筋原性酵素:正常

針筋電図:振幅が大きく高電位。発射頻度が減少。

 

筋原性筋萎縮について…

代表的疾患:筋ジストロフィー

筋肉の変化:筋自体がここに変性し萎縮するので、ひとつの神経筋単位の中でも萎縮するものとしないものがある。

筋力低下の部位:近位筋有意の筋力低下

筋原性酵素:血清CK↑、アルドラーゼ↑、AST↑、LDH↑

針筋電図:振幅が小さく低電位を示す。発射頻度が増加する。

 

ALSのような神経原性の疾患だとボタンがかけづらくなたなどの遠位金の障害から始まることが多い。いっぽうで筋ジストロフィーのような筋原性の疾患だと立ち上がるときに大変になったというような近位筋の障害から始まることが多い。