Tolosa-Hunt症候群の原因
トロサハント症候群の病態生理
海綿静脈洞部に生じた非特異的な炎症性肉芽腫によって眼痛、外眼筋麻痺、頭痛などを呈する疾患。動眼神経、滑車神経、外転神経はいずれも海綿静脈洞を通るため、トロサハント症候群のような海綿静脈洞の疾患では同時に障害されてしまうのである。
■海綿静脈洞症候群について…
上記のトロサハント症候群も原因となるが、他には黄色ブドウ球菌などによる眼部蜂巣炎、副鼻腔炎に続発する海綿静脈洞血栓症などの割合が圧倒的に多い。両側の海綿静脈洞には両者を直接結ぶ静脈連絡路があるため、片側の障害が対側に及んで両側性となることが多い。治療は原因によって異なる。トルサハント症候群の場合は通常グルココルチコイドで治療可能だが、40%が再発。