つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

「動脈血と静脈血」と「動脈と静脈」の定義の違い

「動脈血と静脈血」と「動脈と静脈」の定義の違い

 

動脈血とは肺に入って酸素をもらった血液のことである。つまり動脈血とは肺から肺静脈を経て左心房、左心室、大動脈を通って全身の組織に酸素を供給する。一方、静脈血とは大静脈から右心房、右心室、肺動脈を経て肺に向かう血液のことをいう。末梢で酸素を放出しているため動脈血に比べると酸素は少ない。

つまり、動脈血と静脈血は酸素を多く含んでるかどうか(=肺に向かっているかどうか)で区別している用語なのである。

 

一方、動脈静脈という言葉の定義は少し異なる。

動脈とは、心臓の左心室から出て全身に行く血液をいい、静脈とは全身から心臓に戻ってくる血液のことをいう。つまり「動脈血・静脈血」という言葉が肺を基準にしているのに対し、「動脈・静脈」は心臓を基準に近づいてるかどうかで定められている言葉なのである。

 

 

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肺動脈はまだ血液が酸素化されていないので静脈であり、また肺静脈は血液が酸素化されているのに静脈であるというような言葉上の矛盾が生じてしまっているのであるという点に注意が必要である。