つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

側方注視のメカニズム(PPRFの話)

左から右に動くものを目で追いかけるとき、左目を内点、右目を外転させる、これを右への側方注視という。右への側方注視をするとき、左目の内点には左の動眼神経、右目の外転には右の外転神経が同時に働く(水平性共同運動ともいう)。つまり両方の目を同時に、それも瞬時に動かさなければならない。

 

眼球運動の中枢は大脳にあるが、いちいち側方注視するたびに大脳の命令を待っている暇もない。そこで眼球運動の司令室は橋におかれ、これをPPRF(橋網様体傍正中部)という。

PPRFは外転神経核のすぐ隣にあるので外転神経へは簡単に連絡できるが、一方で動眼神経は中脳にあるので連絡が少し大変。しかも側方注視の場合、左目の外転と右目の内転or左目の内転と右目の外転というように反対側に至る必要がある。PPRFから反対側の動眼神経核へ連絡する経路はMLF=内側縦束)と呼ばれる。

 

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