抗浮腫薬の作用機序
根治治療を行うまで、亢進した頭蓋内圧を低下させる目的で抗浮腫薬が用いられることが多い。
1:浸透圧利尿薬(マンニトール、グリセロール)
血中浸透圧を上げて、浮腫の水分を血管内に移動させる。利尿効果で水分を体外へ排泄することで浮腫を改善する。
2:利尿薬(ループ利尿薬、炭酸脱水素阻害薬)
利尿作用が更新し水分を排泄することで浮腫を改善する。髄液産生を抑制する作用もある。
3:ステロイドホルモン(デキサメタゾン、メチルプレドニゾロンなど)
血液脳関門の修復、血管透過性亢進の抑制などにより浮腫を改善する。