dry tapとは何か
ドライタップとは、骨髄穿刺による骨髄液の吸引採取ができないことをいう。例えば骨髄線維症では、骨髄が広範に線維化するため、骨髄の液体成分が減少しdry tapの状態となる。そのため骨髄組織を得るためには骨髄穿刺よりも太い鍼を用いて骨髄生検を行う必要がある。
dry tapの原因として考えられる可能性は…
骨髄中に細胞成分が詰まっている場合(packed marrow)
線維化が有る場合
骨髄が低形成である場合
穿刺技術に問題が有る場合
疾患としては骨髄線維症、がんの骨髄転位、慢性骨髄性白血病の急性転化、リンパ系腫瘍などが考えられる。