つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

PKとPDの違い

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 臨床においては、ある薬を単独で投与するよりはむしろ併用して用いる場合が多い。古くから薬の相加作用、相乗作用、拮抗作用などを利用して併用療法が行われていて

かなりの治療効果をあげている。しかし、近年生体内での薬の吸収、分布、代謝、排泄の実体が明らかになり、薬の体内動態が薬物間の相互作用の結果、著しく変動することがわかってきた。

現在では広義の薬物相互作用として

薬力学的薬物相互作用(PDDI)

薬物動態学的薬物相互作用(PKDI)

に分けられる。薬物動態学と薬力学を合わせて解析を行うことをPK/PD理論という。これにより薬(特に抗菌薬)を安全に、そしてより有効に併用することが可能となった。

 

PK、PDについて端的にまとめてしまうと

PK=投与した薬剤の体内動態(血中濃度、組織内濃度)

PD=炎症部位(臓器)に到達した薬剤がどの程度の抗菌活性を有するか

というような感じ。

 

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PKの図。投与後に最大血中濃度となる場所をCmax。その後に徐々に血中濃度は低下していく。

血中濃度時間曲線下面積はAUC=\int_0^{\infty} C(t) \, dtと表すことができる。

 

 

 

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PDの図。PDとは薬の強さを意味しているので菌を殺せるか殺せないかの場所で線を引くことができる=最小発育阻止濃度(MIC)