つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

溶連菌感染後急性糸球体腎炎の病態生理

 A群β溶連菌の感染によって、A群β溶連菌由来の抗原が感染局所から血中に放出される。それにより免疫複合体の形成、2通りの機序がある。

1:血中の抗原に抗体が結合して免疫複合体を形成+糸球体に沈着した抗原に抗体が結合し、免疫複合体を形成。

2:免疫複合体による3型アレルギーの惹起、それにより好中球の浸潤と補体の活性化が起こる。

以上の病態から糸球体障害が起こり、血尿、蛋白尿が生じる。また、糸球体濾過量の低下により乏尿となり、体液貯留の結果、浮腫、高血圧となる。これらの症状は先行感染から1〜3週間の潜伏期間の後に生じることが多い。