つねぴーblog@内科専門医

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SPECTとPETとは?CTやMRIとの違い

■SPECT、PETとは何か…

 

SPECTやPETは放射性同位元素を投与して行う核医学検査である。目標臓器や病巣への取り込まれ方を画像化し、診断に応用するシンチグラフィの一種であり、放出されるガンマ線を検出することで、CTのように断層画像を構成できる。得られる画像は空間分解能が低く、解剖学的位置関係や形態面の描出ではCTやMRIに劣る。一方で、脳血流や代謝と言った機能面での描出は非常に優れている。CTやMRIで一見正常のように描出されているような場合でも、SPECTやPETによって機能的異常が発見可能である。

 

■SPECTについて詳しく…

SPECTとはsingle photon emission computed tomographyの略で日本語で言うならば単一光子放射コンピュータ断層撮影のことである。SPECTとはガンマ線放出核種(123Iや99mTcなど)で標識された放射性医薬品を用いた核医学検査である。

 

SPECTは脳の血流胴体の評価に優れている。特にアルツハイマー型認知症を始めとする認知症の診断や鑑別に有用であり、日常診療で広く行われている、

 

■PETについて詳しく…

PETとはpositron emission tomographyの略で日本語で陽電子放射断層撮影のことである。PETではポジトロンを放出する核種(11c,15O,18F)で標識された放射性医薬品を用いて、ポジトロンが消滅するときに体内から放出されるガンマ線の集積・分布状況を画像化する核医学検査である。これらの医薬品は生体内で使われる糖や酸素、神経伝達物質の化合物であるため、血流や代謝機能の評価において非常に有用である。

 

腫瘍細胞が大量の糖を消費することを利用し、等の類似物質である18F-FDGがげんざい全身の腫瘍の検索に広く用いられている

脳は元来、糖代謝が活発であるため、多臓器と比べて脳腫瘍の検出感度は高くなかった。しかし近年では11Cメチオニンが用いられるようになり、高い効果を上げている。

 

■SPECTとPETの違いを簡単に言うと

 

SPECT・・・PETに比べて画像改造では劣るが、施設的な制限もなく、広く施工されている。特に脳血流の描出に利用される。

PET・・・画像改造でおは良いが、サイクロトロンが必要であり、施設的な制限がある。特に、脳の代謝機能の描出に利用される。