つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

感度と特異度の話

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■感度・特異度とは

 

感度とは、本当の患者さんのうち検査で正しく陽性(異常)と出る人の割合のことで、見落とし(偽陰性)の少なさを反映する。一方で、特異度は病気のない人のうち検査で正しく陰性(正常)と出る人の割合で、過剰診断(偽陽性)の少なさを反映する。

 

感度・特異度とも100%であることが望ましいが、現実にはそのような検査は存在しない。感度・特異度が最大限である検査が最終確定検査(gold standard)であり、臨床医学においては生検や血管造影のように侵襲的な検査が多い。一般検査では、検査値のカットオフ値によって両者の値が変動し、感度を高めると特異度が下がるため見落としはヘルが過剰診断が増える。一方特異度を高めると感度が下がるので見落としが増えるが的中度は高まる。

 

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■感度と特異度の優先順位

 

感度と特異度を同時に高めることは不可能なので、目的の疾患の特質(重症度・有病率など)に応じてどちらかを優先しカットオフ値を設定する。

 

1:感度が高い検査

見落としを出来るだけ減らしたいときに選択する。例えば派遣時に治療可能ながんのように診断を見落としてしまうことによって患者に重篤な不利益を与える疾患のスクリーニング時など。カットオフ値を低く設定する。

 

2:特異度が高い検査

過剰診断されることによって危険な治療(放射線療法や手術など)を受ける場合や社会的負担を強いる場合など、少しでも擬陽性を減らしたいときなどにカットオフ値を高く設定する。また、確定診断をする際にも特異度が高い検査選択が有用である。

 

■簡単にまとめると…

 

感度

陽性と判定されるべきものを正しく陽性と判定する可能性が高い

=陽性と判定されるべきものを間違って陰性と判定する可能性が低い

感度が高い、つまり陽性になりやすい検査でもし陰性になったら場合、それは本当に病気がないことを意味する。

→除外診断に有用!

 

特異度

陰性のものを正しく陰性と判定する可能性が高い

=陰性のものを間違って陽性と判定する可能性が低い

=Bという症状は、Aという疾患に特異的だ(特異度が高い)

よって特異度が高い検査は確定診断に有用