マクドナルドVSコンビニ食品 塩分で見た不健康対決
■ファーストフードの代名詞とも言えるマクドナルド。
健康には悪そうだけれども知らず知らずに入ってしまいます。なんといっても手軽に食べれてお金もかからない。ではどのぐらい健康に悪いのか、定量化することはできないのでしょうか。毎日毎日通うという人体実験も不可能ではないですが、今回の記事では塩分という観点からマクドナルドがどの程度不健康なのか考察してみることにしました。
■塩分の取り過ぎは体に悪い
塩分を摂り過ぎるのは良くないということは広く知られていることだと思います。
なぜからだに悪いのか簡単に説明させてもらいますと、塩分を取れば取るほど体はそれを薄めようとします。つまり血液の量を増やすことによって体の中の塩分濃度を下げるのです。血液の量が増えるのは良いことと勘違いされそうですが、血液の量が増えれば増えるほど血圧が高くなってしまい、血圧が上昇すれば血液の通る様々な臓器に障害が出ます。つまり、高血圧は万病の元とも言えるわけです。
(塩分をとっても血圧の上がらない人もいますが、塩分の取り過ぎは胃がんの発症率を高めることが知られているので、健康に生きるためには一律に塩分は取り過ぎないようにすることが勧められています)
■一日の塩分摂取量は
「日本人の食事摂取基準(2005年版)」によると成人に勧められている塩分摂取量は一日あたり男性は10グラム未満、女性は8グラム未満です。高血圧患者はもっと厳しく、一日6グラム未満とされています。
日本人の平均塩分摂取量は11〜12グラムとされていますので、高血圧の人はおよそ半分にしないといけないんですね…。
■食塩とナトリウムの違い
食塩(塩分)は正確に言うと塩化ナトリウム=NaClのことですが、商品の成分表示みても食塩ではなくナトリウムと書かれてることが多いです。 食塩=ナトリウムではもちろん無いので、ナトリウムで書かれてる場合は約2.5倍しないと塩分量になりません。Na1gと書かれていたら2.5倍して2.5gの食塩ということになります。
■マクドナルドの塩分はどのぐらい?
公式ホームページから代表的なメニューの数字を抜粋すると…
ポテトM 0.6(g)
ポテトL 0.8(g)
テリヤキマックバーガー 2.3g
ハンバーガー 1.5g
アメリカンファンキーBBQ ビーフ 3.8g (マック最凶メニュー)
それなりの数字である。例えばテリヤキマックバーガーにポテトLでもつけると塩分は3gを超えてしまうのである。とはいえ、健康な人の一日の塩分摂取量は10g未満ということを考えるとそこまで不健康な数字でもないようである。
■それではコンビニ食品は?
コンビニさけおにぎり1.4g コンビニうめおにぎり2.2g
コンビニ弁当 4.5g
などのデータが有ります。もちろん商品によってバラバラでしょうが基本的に非常に高い数値ですね。「マクドナルドは健康に悪いからせめてコンビニでおにぎり3個ぐらい買おう」なんて思ったりする時期が僕にもありましたがマクドナルドを遥かに上回る塩分量になってしまいます。知ってて食べるのならまだしも、何も知らずに毎日毎日コンビニ食品を加減せずに食べてると後々恐ろしい事になりまそうです…
■ではどうすれば良いの?
できるだけ外食を控えるのがベストですが、現実的にはちょっと厳しいかと思います。近くにタニタ食堂のような健康的な定食屋があればよいのですがそうでない方はできるだけ成分表示を見てナトリウムの少ないものを選ぶようにしましょう。
またカリウムの多い食べ物は大変お勧めです。カリウムは体内の塩分を排出してくれる作用があるので、ある程度塩分を多くとってしまったとしても幾分は相殺してくれるはずです。カリウムの多い食品としてはバナナ、ブロッコリー、りんご、わかめ、さつまいも…などなどです。
一回の食事程度では何も変わりませんが、毎日毎日繰り返していると蓄積して大きな差となっていきます。日常的に薄味になれるということが大事なのかもしれません。