つねぴーblog

元とある研修医の雑記帳。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

軸索輸送の意義

軸索内では両方抗瀞に絶えず細胞質が移動している。この移動を軸索輸送といい、細胞体から神経終末に向かう者を順行性軸索輸送、神経終末(軸索の末端)から細胞体に向かう者を逆行性軸索輸送という。

このような軸索内における流れを作っているのは微小間に結合したキネシンとダイニンというATPaseが有名である。

これらの軸索輸送は、いずれも有糸分裂阻害薬であるコルヒチンによって阻害される(コルヒチンが微小菅を脱重合するため)

軸索輸送は何故必要なのだろうか

軸索と神経終末はタンパク質合成装置をもたない。よって軸索の成長、再生、シナプス形成などに必要なタンパク質はすべてニューロンの本社ともいうべき細胞体からすべて輸送しなければならないからである。逆に、栄養因子のように神経終末からエンドサイトーシスで取り込まれた物質は逆行性輸送で細胞体に送られる。

軸索輸送は神経結合を調べる手段としても利用されていて、たとえばアイソトープ標識アミノ酸や蛍光色素などをトレーサーとして用いて順行性に軸索輸送させれば、軸索経路や終末分布を明らかにすることが出来る。