つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

カエル・ウニの発生過程の違い

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高校生物 カエルとウニの発生メカニズム

■等黄卵と端黄卵について

卵黄の分布の仕方によって卵は分類される。全体に均一に卵黄が分布していれば等黄卵。端っこに偏っていれば端黄卵。

卵黄はエネルギー源となる物質であるが、これがあると邪魔で卵割は妨げられる→つまり卵黄のない場所で卵割が起こることになる。

すなわち、等黄卵では全体でまんべんなく卵割の起こる等全割、端黄卵では卵黄のない場所でのみ卵割の起こる不等全割。

等黄卵では割球の大きさはほぼ等しくなる者の、端黄卵では卵黄が植物極側にあるので、動物極側で盛んに卵割が起こり、動物極側の割球は小さくなる。

ウニや人は等黄卵なのに対し、カエルやイモリは端黄卵である。


■ウニの発生過程

受精卵→二細胞期→4細胞期→8細胞期→16細胞期(動物極側で縦割:中割球8こ、植物極側で横割:大割球4個、小割球4個)
→桑実胚(桑の実のような形をしているから)
→胞胚期(胞胚腔という空洞が出来ることにより、胚の細胞がダイナミックに移動できるようになる)
→原腸胚期(植物極側から陥入が起こり、原始的な腸が出来るからこう呼ばれる)
→プリズム幼生(プリズムのような三角錐をしているからこう呼ばれる)
→プルテウス幼生(プルテウスとは絵描きが絵を立てておく画架(イーゼル)に形が似ているからこう呼ばれるらしい。)

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生物ⅠB(第一学習社)より


ウニやカエルは新口動物。原口が肛門になる。

余談:なぜ、ウニとカエルが発生の実験でよく使われるのか。ウニも人も同じ等黄卵。よって卵割の方法や肺葉の方法が似ている。しかし、発生後期になるとご存じの通り全然違う形になってしまう。一方、カエルは端黄卵なので、発生初期こそ違うものの、同じ脊椎動物と言うこともあり、神経胚期以降の脊索形成や神経管の誘導、眼球の発生過程などが似ているのである。よってウニとカエルの両方を用いることによって人間の発生過程とうまく比較しながら発生メカニズムについて理解を深めることが出来ると言うことである。


■カエルの発生過程について

受精卵(縦割)
→2細胞期(縦割)
→4細胞期(横割)
→8細胞期
→32細胞期(卵割腔、後の胞胚腔が動物極が輪に出来る。植物極側には卵黄が存在するため)
→桑実胚(桑の実のような形をしているから)
→胞胚期(胞胚腔ができることによって、細胞はダイナミックな移動が出来るようになる)
→原腸胚初期(陥入が赤道より少し動物極側で起こる:植物極側は細胞一つ一つが大きいのでとても陥入できるスキが無い)
→原腸胚後期
→神経胚期
→尾芽胚期
→オタマジャクシ

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生物ⅠB(第一学習社)より