バビンスキー反射とは
足底の外側をとがった者で擦ると、趾が背屈すると同時に横に広がる異常反射のことである。
正常では趾が低屈する。フランスの精神内科医バビンスキーが19世紀末に記載。一歳以下の乳児の場合は、正常でもバビンスキー反射が陽性のことがあり、ルネサンス期の聖母子像などの絵画にも描かれている。
病的反射とは、正常では出現せず、上位運動ニューロン(錐体路)が障害されたときに誘発される反射である。
上位運動ニューロンが傷害されると、筋伸張反射は抑制されなくなってしまうので、筋収縮が過剰に生じるのである。
バビンスキー徴候は病的反射の中でも、最も一般的で反射が出やすく、スクリーニング検査としてはこれのみで良いとされている。