つねぴーblog@内科専門医

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糖尿病治療:インスリンとインクレチン(GLP-1,GIP)

糖尿病治療:インスリンとインクレチンについて

糖尿病というのは体内の血糖値が異常に高くなった状態であるが、従来の治療法としては膵臓β細胞から分泌されるインスリンを注射することによって血糖値を下げていた。
しかしながら近年インクレチン関連薬という新しい薬が注目を集めている。

インクレチンもインスリンと同様、ホルモンの一種であるが、食後の血糖値が上昇しそうなときに小腸から分泌され、血糖値を下げるインスリンの分泌を増やし、逆に血糖値を上昇させるグルカゴンの分泌を抑制して血糖値の上昇を抑えることの出来るホルモンである。


インスリンの副作用としては低血糖や体重増加という厄介な問題がつきまとっていた。その点インクレチン関連薬はその人の血糖値に応じてインスリンを分泌してくれるので副作用を軽減させてくれているのである。


「インクレチン」と総称されているホルモンとして、GLP-1やGIPがある。