つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

人体の医学的トリビア

面白くて眠れなくなる人体

面白くて眠れなくなる人体

面白くて眠れなくなる人体

面白くて眠れなくなるシリーズの人体version.医学部で当然のように習うこともあれば、初めて聞くようなこともあったりして意外と面白かった。でもこの本はあくまで一般書で全く専門外の人の方がむしろ楽しんで読めるかも。説明が丁寧でわかりやすい。

メモ+α

【喉に食べ物を詰まらす動物は人間だけ】→喉頭咽頭の役割の違い
【肉食動物でも草食動物でもない人間の歯の形状】
【おならの原因】
【アイスクリーム頭痛】
+【体脂肪計】
+【唇が赤い理由】
+【目に見える血管が青い理由】
【栄養失調でお腹がふくれる理由】
【しゃっくりは何故起こるか】
+【手術着が青い理由】


小指を曲げると薬指も曲がるのはなぜ?
この二つの指に指令を与える運動神経は同じ。筋肉もつながっているので一緒に曲がってしまう。しかし訓練次第ではピアニストのようにバラバラに動かせる。



ラーメンを食べると鼻水が出るのはなぜか。
暑い食べ物が口にはいると熱の刺激ではなのおくの血管が拡張して血行が良くなったことで鼻の粘液が過剰に分泌
そして湯気が水蒸気として鼻に入り、鼻の中で冷えると水になるのでそれが鼻水として流れ出ている



白髪になる理由
メラニン色素不足としを取ると新陳代謝が鈍くなり毛母に充分な栄養が回らなく、メラニン色素を作る能力が低下する。



のどは二つある。
咽頭と喉頭。
咽頭は食べ物と空気の両方入る。それを食堂と喉頭にうまく分ける通路の交差点。
喉頭は気管の入り口。この内面中央の壁には声帯というひだがある。

食べ物をのどにつまらせるのは人間だけ。他の生き物は咽頭と喉頭が立体交差になっているので詰まることはない。人間は軟口蓋と喉頭蓋という二つの蓋を開けたりし目たり切り替えることで気道と食道を確保している。食べ物を飲み込む時は軟口蓋が鼻と咽頭との間に蓋をして、喉頭蓋は喉頭側に蓋をする。空気を吸う時はこれらの蓋が引っ込む。こう考えると動物の立体式の方が優れてるように思えるが、人間は交差点方式だから声を出せる。喉頭にある声帯というひだを振動させて音波を作りその音波が口という空間で共鳴して声になる。

では声の高い低いとは


もぐもぐ食べるのは哺乳類だけ。他の生き物はは丸呑み。アミラーゼは消化酵素であるが消化にはなんらやくにたっていない。むしろそれで溶けでる成分を味わっている。


哺乳類の歯は特徴的。ハサミのような切歯、肉を噛み切るナイフのような犬歯、噛み切った食べ物をすり潰すような小臼歯、大臼歯。このように様々な役割の歯がある。他の動物は歯の形が決まっていて形状をみれば肉食か草食とわかる
例えばワニは円錐形。
哺乳類は歯の形状のおかげでなんでも食べられる。



オナラの元大腸に住み着いている腸内細菌の働きで残った栄養分を分解してもらう時に出たガスがオナラの元。特にアミノ酸の一種であるトリプトファンのが分解されて出るスカトールやインドールが臭い物質になる。


おしっこが黄色の理由。
その正体はウロクローム。大便の色外同じでビリルビンに由来している。腸内細菌に分解されたビリルビンは古くなって壊された赤血球の色素なので黄色をしている。これごウロビリノーゲンに変化してさらに肝臓から腎臓に排出される時にウロクロームに変化する。



かき氷を食べると頭が痛くなるのはなぜか。アイスクリーム頭痛。

まだ解明されていない。しかし口の中が冷えてこちのなかを温めようと血液量が増え脳の血管が拡張して一時的に軽い炎症が起こったという仮説。

人類の祖先はA型だった。
もともとは千九百年に血液型が発見。当初はA型B型O型しか知られてなかった。どうしてC型ではなくO型という名前にしたのかというとO型だけ赤血球の糖鎖がH型だけで抗原がついていなかったから。ドイツ語で無いを意味するohneからとってO型となった。O型が一番シンプルだか人の祖先はA型である。DNA鑑定で。


皮膚を通して見える血管が青い理由。静脈だから。ヘモグロビンは酸素と結びついてると赤いが酸素がないと青くなる。



毛細血管から浸透圧で染み出た液体を元に戻すのがリンパ管。長時間座ったり立ったりしてるとむくむのはなぜ。
筋肉の力で血液を心臓に帰しにくくなる。そうすると毛細血管に、大きな圧力がかかって漏れてしまう。本当はリンパ管が回収して戻してくれるが静脈と同じように滞ってしまう。

男性より女性の方がむくみやすい理由。

女性は血液中のタンパクが男性より少ない。よって浸透圧で血管外に出てしまう。



栄養失調でお腹が膨れるのはなぜか。
タンパク不足で浸透圧で血管外に液が漏れて回収できなくなっている。


リンパ管は免疫のイメージが強いが本来は毛細血管から漏れた液を回収する受け皿



シャックリは胎児期の名残り。
母体にいる時に赤ちゃんは横隔膜という筋肉を動かすことで肺に血液が回るのを促進している(シャックリ様運動)。シャックリの原因は横隔膜の痙攣。食道や胃の調子が悪いと刺激を受けてシャックリしてしまうことも。



体脂肪計
お風呂上りは電気が通りやすいので脂肪率が低く出てしまう。飲酒後は脱水になるので脂肪率が高めに出る。正座をすると痺れるが、繰り返してるうちに痺れなくなる。血行障害で知覚神経が麻痺してしまっているから。でも、習慣的にしていると太い動脈に並行して細い動脈が増えていくので血行障害にならない。



唇が赤いのはなぜか。皮膚は上から表皮、真皮、脂肪というように並んでいる。真皮には受容器や毛細血管があるが、唇の場合表皮が極端に薄く、ほぼ表面に真皮が出ているのである。よって赤色は真皮を通う血の色なのである。


手術着が青い理由。残像防止。手術中に赤色の血を見ているとかおおあげて白いものを見ると補色作用により青緑に見えてしまうのだある。つまり赤ばかりみていると網膜の赤色に対する感受性が下がり補色にあたる青や緑に対する感受性が高くなるのである。ずっと同じ色をみているとその反作用で反対の色が作られる。これを補色作用という。


モルヒネとは

モルヒネの語源はモルフィウス ギリシャ神話



錐体細胞がある哺乳類は人とサルだけ。

鼻の孔はどうして二つある?同時に吸い込んでるわけではない。交互一に時間おきに交代している。片方のびこうかいを膨張させて塞いでいる。敏感な嗅覚を休ませている。

鼻をつまんで食べると味かわからなくなる。