つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

ブルーライトとサーカディアンリズム

ブルーライトという言葉を最近耳にする機会が多くなった。

ブルーライトとは文字通り、青色の光(波長は380nm〜495nmで紫外線に近い)であるが、可視光線の中では最もエネルギーが高い。このブルーライトはパソコン画面やテレビ、あるいはスマートフォンなどから発せられ(液晶の方がブラウン管よりもブルーライト含有率が高い)、普通の生活をしていれば切っても切り離せない関係にある。
厚生労働省のガイドラインでも「一時間以上PC画面を見たら15分休憩しましょう」などという話を聞いたりするが、これもブルーライトによる目の疲れを予防するという意味がある。

まだわかっていないことも多いが、近年の研究では網膜への影響が大きく、目に負担をかけるだけでなく、サーカディアンリズムと呼ばれる昼夜の体内リズムを狂わせる原因とも言われている(視細胞からの刺激をなくして光を感受するmRGC細胞が青色光に反応し、睡眠に関連の強いホルモン、メラトニンの産生を抑制するというデータがある)。

これを少しでも減らそうと思うならブルーライトカットのメガネやブルーライトカットの液晶フィルムなどを買うと良いかもしれない。とはいえこれらは100%カットできるわけでもないのでいずれにせよ寝る前は液晶画面を見るのを控えた方がいいのには違いがないが・・・。