つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

アルミ缶と洗剤で爆発が起こる理由

何故アルミ缶に洗剤をいれていると爆発が起きてしまうのだろうか。

東京都文京区の東京メトロ本郷三丁目駅の丸ノ内線車内で缶が破裂し、中に入っていた強力洗剤が噴出してけが人が出た事故で、容器のアルミ缶が洗剤と化学反応を起こして破裂した可能性があることが20日、警視庁本富士署への取材で分かった。同署は洗剤やアルミ缶の鑑定を進めるなどして詳しい原因を調べる。
 同署などによると、簡易鑑定の結果、洗剤は強アルカリ性の業務用洗剤と判明。乗客で20代の飲食店勤務の女性が、アルミ製でふたの付いたコーヒー缶に入れて持ち帰るところだった。女性は「自宅の掃除をするために勤務先の飲食店で分けてもらった」と話したという。 

(by 時事通信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121020-00000035-jij-soci


高校で化学を習った方ならご存じかもしれないが、アルミニウムというのは酸にも塩基にも反応する両性金属である。
アルミニウムがアルカリと反応するとアルミン酸になり、アルカリ性の水溶液では、反応によって水が還元されて水素を発生する。

化学反応式で言うと、

2Al + 6NaOH -> 2Al(OH)3 + 3H2

となるのである。つまり、今回の事件では密閉されたアルミ缶の中で水素が大量に発生し、圧力が限界を超えて爆発したのであろう。そして中に入っていた強アルカリ性の液体がとびちりけが人が出てしまったという流れではないだろうか。

ちなみに何故強アルカリ性物質が危険なのかというと、これは蛋白質を変性させてしまう作用があるからである。当然皮膚に付けばやけどのような損傷を負うことになる。