つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

乗り物酔いは何故起こるか

乗り物酔いのメカニズムについて調べてみた。

人間は運動をする際に、眼による視覚情報、内耳にある三半規管(平衡感覚)、体の動かす筋肉の情報を統合する事によって身体の状況を認識している。通常時ならば何の問題も無いが、車などにのった際に本を読んでいたりするとこれらの感覚がズレてしまうために乗り物酔いが生じる。車の動きによって搭乗者には加速度がかかっているのに対し、目で動かない文字を追っているので頭の中で視覚情報と平衡感覚をうまくマッチングさせる事が出来ないのである。すると交感神経(自律神経の一つ)が立ち直れなくなり、目眩や吐き気と言った症状が現れる。また、車が等速度運動をしているときには乗り物酔いが起こらない。(何故なら、耳の平衡感覚器というのは加速度を認識しているのでスピードが一定であれば止まっているのと同じ状況と感知される。)
「乗り物酔い」は車に乗ったとき以外、例えばゲーム酔い、3D酔いなども同じようなメカニズムによって起こる。


追記(薬の話)
乗り物酔いを解消するには抗ヒスタミン薬、副交感神経遮断薬などが用いられる。嘔吐は脳から放出されるヒスタミンという刺激物質が王と中枢を刺激する事によって起こっているので、抗ヒスタミン薬によってヒスタミンの放出を抑える事が出来る。また、副交感神経遮断薬は自律神経の興奮を抑え、症状が起こらないように予防する事が出来る。(臭化水素酸スコポラミンなど)