つねぴーblog@内科専門医

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日焼け止めの原理

これからの季節日焼け止め(サンスクリーン剤)を使う方も多くなると思うが、一体どのようなメカニズムで皮膚を太陽光から守ってくれているのだろうか。

日焼け止めに配合されている成分は商品にもよるだろうが、原理的には「紫外線散乱材」と「紫外線吸収剤」の2種類に分類することが出来る。

紫外線散乱材には酸化チタンや酸化亜鉛といった白色の向き分隊が使われていて、鉱物由来の成分が多い。(最近ではオーガニック化粧品で鉱物を使わずにハーブや草花の能力のみで紫外線を防ぐ商品が出来ている。これはアトピー患者や敏感肌の人には特にこちらを使用するべきであろう。)

一方、紫外線吸収剤というのは人工的に合成された化合物が多いが、紫外線エネルギーを吸収することによって吸収剤の分子構造が壊れ、その産物がアレルギー反応等を引き起こす可能性がある。

以前はこれらの紫外線散乱材と紫外線吸収剤が両方配合された日焼け止めが売られていたようだが、今ではどちらか片方のみの商品が主流のようである。