ヘルシアは何故「体脂肪が気になる方に」という効用を持つのか
昨日電車内でヘルシアの広告「体脂肪が気になる方に」というのを見てふと思った。
どうして高濃度カテキンは脂肪の蓄積を抑える、もしくは脂肪を分解?することができるのであろうか。
これは調べてみると意外と面白いメカニズムであったので書き留めておくことにした。
脂肪というのは体内においてエネルギー源として貯蓄されている訳なのであるが
エネルギーが必要なときは体はどんどん脂肪を燃やして体のエネルギーとなる。
一方で、エネルギーが必要ないときは脂肪を脂肪組織に蓄えておく。(これが行き過ぎると肥満になる。)
であるから、メタボを気にしている人は脂肪をどんどん分解できる状況の方が望ましい。
具体的にどうやって脂肪が分解されているのか説明しよう。
中性脂肪はグリセロールに3つの脂肪酸が結合した形をしているが、体内のリパーゼと言う脂質分解酵素によって脂肪酸が外れる。
この脂肪酸というのは炭素鎖がながーく結合した形をしているのだが、これらを2つの炭素ずつ切り離していくことでエネルギーとして取り出している。
専門的な言い方をすると、ミトコンドリア内で起こるβ酸化というプロセスである。
そして、ヘルシアの茶カテキンにはそβ酸化関連酵素を活性化してくれる働きがあるのである。
花王の実験では、食事から入ってくる脂肪、また体内で蓄積されている脂肪両方の分解を促進してくれる結果が得られたようである。
それをもとに、厚生労働省により特定保健用食品として認定され、販売されているのである。
なんとなくほんとかよ、と思っていたヘルシアにもちゃんと根拠があったようだ^^