運動をやめると筋肉が脂肪になるのは本当か
スポーツなどをばりばりやっていた人が突然辞めてしまうと脂肪だらけの太った体質になってしまうイメージがあるかもしれない。いったいどういう事なのだろうか。
運動をやめると筋肉が脂肪になるというのは嘘である。筋肉はアクチンやミオシンいったタンパク質からなるが、脂肪というのは主に脂肪酸からなる。アミノ酸と脂肪酸というのは構造が化学的構造が根本的に異なる者であるのでアミノ酸から脂肪酸に分解・合成されているわけではない。
正しい表現をするならば、運動を辞めると筋肉が減少するのと同時に脂肪が増加するのである。よって筋肉のあった場所に脂肪が置き換わったとも言える。では何故このような現象が起きるのであろうか。
普段スポーツをしている人は相当量のエネルギーを必要とするので基礎代謝以上分の食事をとっている。運動をやめても同じだけの食事を取っていると過剰エネルギーが発生してしまう。余ったエネルギーは脂肪組織として蓄えられ、使わなくなった筋肉は衰えていくという構図である。
もし突然運動をやめるのならば、食事量も段階的に減らさないと確実に太ってしまうのである。