ビタミンB群について
微量栄養素:ビタミンとミネラルについて(ハーパー44章)
■ビタミンB1について
ビタミンBを4つに分けるとB1、B2、B6、B12がある。
ビタミンB1は糖質代謝における鍵となる役割を果たす。
ビタミンB1の別名はチアミンである。
チアミン二リン酸は酸化的脱炭酸反応を触媒する3つの酵素複合体の補酵素である。具体的には
・糖質代謝におけるピルビン酸デヒドロゲナーゼ
・クエン酸回路におけるαケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ
・ロイシン・イソロイシン・バリンの代謝に関与する分岐ケト酸デヒドロゲナーゼである。
また、ペントースリン酸経路のトランスケトラーゼの補酵素でもある。
ビタミンB1欠乏症は脚気である。
■ビタミンB2について
ビタミンB2はエネルギー産生代謝において重要な役割を果たす。
ビタミンB2=リボフラビンである。
ビタミンB2は補酵素であるFMNとFADの活性部分となる。
リボフラビンの主な供給源は牛乳と乳製品である。
フラビン補酵素は酸化還元反応における電子運搬体である。
ビタミンB2欠乏症は皮膚炎である。
■ビタミンB6について
6つの化合物がびたみんB6活性を持つ。(B6だけに6個)
つまり、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンとそれぞれの5ーリン酸エステルである。