乾熱滅菌とは何か
乾熱滅菌とは何であろうか。文字通り乾燥させて熱を加えて菌を滅するのだろう。
だが、アルコール消毒などがあるのに、何故乾熱滅菌をする必要があるのか。
芽胞形成菌のようにアルコールで殺菌できないものを滅菌するのだろうか。
それとも、アルコールの消毒が部分的であるために、完全に滅菌するためだろうか。
ここまで書いてて思いついたが
アルコール消毒は”消毒”であって、滅菌ではない。
乾熱滅菌は文字通り、菌を完全に消滅させるのであろう。
だから細胞培養などより厳密な殺菌が求められる場合は、器具を乾熱滅菌をするのだろう。
乾熱滅菌は対象物の外側から中心部まで一定時間熱するわけだが、一般的には160度で二時間、あるいは170度で1時間などと決まっているようである。
乾熱滅菌の利点としては
高圧蒸気滅菌などと異なり、水蒸気などの媒体を用いない為水に弱い材質等の滅菌に優れている。(油脂等)
蒸気の浸透しにくいものでも滅菌出来る。
などがある。しかしながら、前述した芽胞形成菌は300度30分でも滅菌できないことがあるようである。また、プラスチックなどの熱に弱いものは利用できないという欠点もある。