つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

大人になると虫が苦手になるのは何故か

皆さんは虫が好きであろうか。
正直言うと、あまり私は好きではない。部屋に虫が入ると一目散に殺そうとするし、壁に少しでも大きめの虫が止まっていようものなら心臓の止まる思いをしつつもチビリながら退治しようとする。
が、こんな私でも少年時代は大の虫好きで毎日のように雑木林に行っては大量に虫を捕まえてきて眺めていた。家に持って帰ると「こんな捕まえてきてどうするの!」と親に言われ結局ベランダなどに虫かごに入れて置いておいた。当然餌などを与えずに放置しておくと殺し合ってしまうので翌日の朝見たりすると全滅していたりする。それでも懲りずにまた虫を捕りに行く。


そして虫嫌いの今の私である。

生物学的に考えるのなら、人間と虫の位置関係は一体どのような物なのであろうか。
生物は概ねリンネ式階級によって整然と分類され、それぞれには学名が与えられている。どのような階層構造をしているかというと、非常におなじみであるかもしれないが

界>門>綱>目>科>属>種である。
界が最も大きな分類で、古来より生物は「動物か植物か」の2界類で分けられてきたが、より生物学の進展と新生物の発見の経緯で5界類や8界類など様々な分類がなされるようになった。現代最もメジャーな分類はおそらくホイッタカーの5界類であろう。すなわち、原核生物界・原生生物界・動物界・植物界・菌類である。

さて、一体人間はどう分類されているのだろうか。
動物界/脊椎動物門/哺乳綱/霊長目/ヒト科/ヒト属/ホモサピエンスである。

一方で、例えば悪名高い虫、ムカデはどう分類されているのだろうか。
動物界/節足動物門/ムカデ綱/ゲジ科/ゲジ属/ゲジ
などと分類される。*1

他にも例えばペットの猫はどうであろうか。
動物界/脊椎動物門/哺乳綱/ネコ属/ネコ目/ネコ
といったようであり、やはりムカデよりかはだいぶヒトに近い分類をされている。



以上から私が何を言いたいのかというと、人間は主に種の近しい動物に対しては嫌悪感を感じないのではないかと言うことである。ネコ以外にも犬やコアラ、カンガルーやキリンといった同じほ乳類の生き物を間近で見たときに、例えばヘビを見たときのような恐怖感は感じないであろう。

だが、小さい子はどんな生き物でも分け隔て無く接することが出来る。いくら気持ちの悪い虫でも平気で掴むであろう。おそらく幼児に蛇を見せても普通にさわるのではないだろうか(危険ではあるが)。つまり、人間が大人になって虫が嫌いになるのは人間社会に慣れすぎたからと言え、もしも社会生活が少年時代の延長であり、毎日虫を捕まえるのが仕事であれば虫を見ても何ら気味悪がることはないはずだ。例えゴキブリであっても。その証拠として、人間と非常に近縁であるサルやチンパンジーにゴキブリ等を近づけても怯えて逃げたりするなどという話は聞いたことがない。

まとめてしまうと、虫嫌いというのは後天的な物であるので、また好きになることは出来るはずである。きっと・・・。これはただの妄想だが、サルなどを人間と同じような衛生環境で育て、虫などを一切近づけないで成長させたら極端に虫嫌いになるかもしれない。ならないかもしれないが(笑

*1:実は昆虫というのは分類学上では節足動物門汎甲殻類六脚亜門昆虫綱とされている。