つねぴーblog@内科専門医

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レム睡眠で眼球が動くのは何故か?

レム睡眠で眼球が動くのは何故か?

睡眠にはよく知られたことだが、レム睡眠とノンレム睡眠に分類することが出来る。
レムとは英語で表記するならrapid eye movement=REMであり、和訳すれば急速眼球運動ともなろうか。寝ている間に目が動くというのは不気味な感じもするのだが、一体どういうことなのであろうか。

レム睡眠とは体は眠っているのに神経細胞の活動は起きているときと何ら変わらないので、逆説睡眠、などと呼ばれることもある。レム睡眠は通常の大人では睡眠時間のうちの20〜25%であり、時間にすると90分から120フンと言われている。レム睡眠の直後は覚醒したり、あるいは眠りが浅かったりするようであるが、これらの傾向などは年齢と共に変化し、特に幼児では睡眠時間の8割近くがレム睡眠であるようだ。また、シータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示す。



レム睡眠時にどうして眼が動くかであるが諸説あり、まず夢の中の眼の動きと現実での眼の動きがリンクしているのではないかという仮説である。個人的には非常に面白いと思うのだが、先天性盲目の方や胎児でもREMが起こることが判明したのでこの仮説はあまり受け入れられていない。

他の仮説としては
・角膜を円滑にして保護するため
・脳の保温のため
・神経回路を刺激し活性化するため(覚醒時には起こらない)
などがあるようであるが、決定的な説というのはなく現代も研究が進んでいる分野といえる。

+後で追加します。。