つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

CT

急性喉頭蓋炎の頸部CT画像紹介

急性喉頭蓋炎の頸部CT画像紹介 メモ的に急性喉頭蓋炎の画像を紹介します。矢状断が非常にわかりやすいです。 正常な喉頭蓋の一例 【画像参考】Epiglottitis | 2014-05-18 | AHC Media: Continuing Medical Education Publishing 【急性喉頭蓋炎の一例その1】…

心不全による胸水貯留は片側性のことも少なくないという話

心不全、特に左心不全が起こると全身に血液をうまく送れなくなり、血管から間質に漏れ出て、そのスピードがリンパ管から取り除かれる速度を上回ってしまうために間質に液体が貯留する。その結果、肺水腫、胸水貯留。 心不全では一般的に両側性に胸水が貯留す…

肺がんでノッチが見られる理由

肺がんでノッチが見られる理由 ノッチ(notch)とは結節影に見られる切込み(凹み)のことであり、悪性腫瘍を示唆する所見である。悪性腫瘍ではがん細胞が無秩序に分裂、突然変異を繰り返すために部分部分で細胞増殖の速度は異なり、ガン組織の細胞構成は非常…

スピキュラと胸膜陥入像の違い

スピキュラ(supicula)と胸膜陥入像の違い 胸部CTにおいて肺野に結節影や腫瘤影に次の所見があれば悪性腫瘍を示唆する ・スピキュラ(棘) ・胸膜陥入像 ・全周性に辺縁不整 ◯スピキュラ スピキュラ(spicula)とは日本語で言うと棘。腫瘤表面から周りに出てい…

tree in bud appearanceとは何か

tree in bud appearanceとは胸部CTにおいて肺結核で見られる所見。 Tree-in-bud sign (lung) | Radiology Reference Article | Radiopaedia.org 【tree in budのイラスト】 小葉中心製の粒状影とそれとつながる細気管支において陰影が出現している。 http://…

tram lineとは何か(気管支壁肥厚所見)

トラムラインは(tram line)とは電車の路線の意味 トラムラインとは気管支壁肥厚を示す所見であり、電車の線路のように平行な2本の線としてCTで描出される所見である。健常人であれば中枢の部分で気管支が見られても、末梢に行くに連れて気管支は細くなってC…

気管支拡張の見方とその原因(signet ring sign)

CTにおける”気管支拡張”所見の見方 外から肺に取り入れた酸素を血液を介して全身に運ぶために、肺動脈と気管支は並走している。本来であれば肺動脈径と気管支径の大きさは同じようなものであるが、気管支径の方が肺動脈よりも大きくなっている場合を”気管支…

CTにおける気管支壁肥厚の定義と原因

CTにおいて気管支壁肥厚の定義 正常な気管支壁はペンで書いたように厚いが、様々な原因で肥厚しうる(ex,気管支炎、喘息、結核、癌性リンパ管症、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎など)。 とある教科書によれば肥厚の定義としては気管支の壁の厚さが外径…

CTにおける肺嚢胞と肺気腫の違い

肺嚢胞とは空気の入った袋。肺胞と違い純粋に空気だけが入っているのでレントゲンやCTでは黒く見える。袋を構成する壁がレントゲン、CTでは白く見えるた。膿疱病変の原因としてはブラ、ブレブ、嚢胞状気管支拡張症などがある。 肺気腫とは終末気管支より末梢…

大動脈瘤の大きさの定義

大動脈瘤とは大動脈壁の脆弱化によって部分的に大動脈が膨隆した状態を言う。 大動脈の正常径は胸部で3cm、腹部で2cmとされている。上行大動脈で5cm,下行大動脈で4cm,また明らかに下方の大動脈が上部に比べて拡張している場合に大動脈瘤と定義される。(…

Howship-Romberg徴候とは何か

Howship-Romberg徴候とは何か 閉鎖孔ヘルニアで見られる特徴的な所見。 ヘルニア内容が閉鎖神経を圧迫することにより大腿内側から膝、下腿にかけて痛みやしびれが生じる。股関節の伸展、外転、内旋で痛みが増強する。大腿屈曲で軽減。 閉鎖孔ヘルニアはヘル…

肺炎疑いで胸部CTを取るべきかどうか

肺炎が疑われる患者において胸部CTの適応は? 肺炎の診断は ◯臨床症状(咳、痰、呼吸苦など) ◯血液検査(WBCやCRPなど炎症反応の上昇) ◯画像検査(X線やCTでの肺炎像) ◯抗原検査(肺炎特異的な尿中抗原、喀痰抗原) などを合わせて行われる。 つまり画像…

髄膜炎疑いの患者に頭部CTは必要か

髄膜炎患者に頭部CTは必要なのか 発熱と頭痛を主訴に来院して項部硬直が陽性の場合、髄膜炎を強く疑い腰椎穿刺をして確定診断をすることになるが、髄膜炎患者には頭部CTが必要なのだろうか。 答えはYESで、腰椎穿刺をする前に頭部CTを取って頭蓋内圧を亢進さ…

アニサキスへのアプローチ@救急外来

アニサキスは寄生虫の一種であり、イカ、サバの生食を経口摂取することが発症する。他の海産物でもなりうる。 ◯疫学:日本においては年間2000例前後。冬に多い。 ◯身体所見:特異的なものはないので、病歴がなによりも大事。 ◯臨床経過: 感染したアニサ…

大腸憩室炎のCT所見

憩室とは 大腸憩室は大腸の一部が袋状になって外に飛び出しているものをいう。40歳以上で徐々に増加することが知られ、45歳以上の3人に1人、80歳以上の3人に2人が憩室を持つとも言われている。日本人では欧米に比べると頻度はまだ少ないが食生活の…

小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか

小児の頭部外傷でCTを取るべきかどうか イギリスのNICEガイドラインによると以下の場合を頭部CTの適応と定めている。 【NICEガイドライン:national institute for health and clinical health excellence】 1、5分以上の意識消失 2、5分以上の健忘 3、…

腫瘤影、結節影、粒状影の定義とその原因

腫瘤影、結節影、粒状影の違い レントゲンやCTにおいての陰影はその大きさによって名称が異なり、おおよそ次のように定義されている。 腫瘤影:3cm以上 結節影:5mm~3cm 粒状影:5mm以下 【粒状影について】 粒状影は細気管支やリンパ管といった管状の部分…

early CT signとは何か(超急性期脳梗塞所見)

early CT signとは何か 脳梗塞の超急性期において頭部CTで認められる所見をearly CT signという。 一般的に頭部CTにおいて梗塞巣は発症6時間を過ぎてから低吸収域として認められ、鮮明にみられるようになるには24時間ほど必要である。ただし、心原性脳梗…