つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

酸素療法・人工呼吸

SpO2低下の原因と初期対応

SpO2(酸素飽和度)低下の原因 SpO2の基準値は95〜100% ・SpO2低下している人が来たら何を考えるか(鑑別) ・肺疾患:肺炎、肺塞栓症、気管支喘息、気胸、胸水貯留、ARDSなど ・心臓疾患:心不全、心筋梗塞、大動脈解離、心タンポナーデ ・低換気:窒息、…

シンプルマスクは5L/分以上で投与しないといけない理由

シンプルマスク(簡易酸素マスク)では酸素投与を5L/分以上で投与しないといけない。 簡易酸素マスクは上の写真のように鼻と口とをすっぽりと覆うマスクである。その覆っている空間(およそ200mlほど)はリザーバーとしての働きもあるのでボンベから送り出…

ネブライザー付きマスクの流速は30L/分以上に設定する理由

ネブライザー付きマスクの流速は30L/分以上にする理由 例えば10L/分投与をすると、1秒あたりは167mlの酸素を投与することになる。患者の1回換気量を500ml、吸気時間を1秒とするとボンベからもらえる酸素は167mlのみでは足りないので残りの334ml(500…

リザーバー付きマスクとは

リザーバー付きマスクの良いところ ◯普通の酸素マスクで10L/分投与した場合どれだけ酸素が届いているのか 前提的な話として、人間の呼吸は吸気と呼気にわけられているが、おおよそ吸気1秒に対して呼気2秒ほどである。そして成人男性の換気量はおよそ50…

鼻カニューレと簡易酸素マスクの違い

鼻カニューレと簡易酸素マスク(シンプルマスク)の違い ◯鼻カニューレ 2013-226356号 鼻翼型経鼻カニューレ - astamuse ・鼻の下のチューブから酸素を投与する。 ・あまり顔を覆わないので閉塞感や圧迫感は少ない ・鼻の粘膜に直接空気が流れるので鼻粘膜が…

「酸素10L/分投与」でどれだけ患者に酸素が届いているか

「酸素10L/分投与」でどの程度患者に酸素が入ってるのか 成人男性で1回の換気量を500mlとし、呼吸の時間を吸気1秒、呼気2秒と仮定すると1分間で20回吸気することになる。すると1分間での吸気量は合計で500ml✕20回=10000ml/分=10L/分となる。よっ…

酸素吸入の種類と適応の違い

呼吸不全の時には低酸素血症の改善を目的として酸素吸入療法や人工換気が行われる。 酸素吸入療法には鼻カニューレ、酸素マスク、リザーバー付き酸素マスク、リザーバー付きバッグバルブマスク(BVM)などの種類があり、それぞれで酸素の流量が異なる。 ・両…

鼻咽頭エアウェイと経口エアウェイの違い

鼻咽頭エアウェイと経口エアウェイの違いと使い分け エアウェイとは何か: エアウェイは英語でairwayであり、文字通り気道、空気の通り道という意味である。これは気道確保をすると同時に舌根沈下を防ぐために行われる処置である。 エアウェイには口から入っ…