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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

神経内科

てんかん重積発作の定義と初期対応

◯てんかん重積発作の定義 てんかんとは大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる痙攣などの症状を発作的に繰り返す病態である。(てんかん≠痙攣) てんかん重積発作とはてんかん発作後の意識障害から回復する前に次の発作を起こして意識障害が連続し、その…

健忘症と記憶障害の違い

健忘症と記憶障害の違い ◯記憶障害とは 記憶障害とは記憶の3段階である「記銘」「保持」「想起」のいずれかが障害されて新しいことを覚えられなくなったり、思い出すことができなくなたりする状態である。 記銘:入力情報を脳内で処理できる形に符号化する…

群発頭痛の診断基準

【群発頭痛の診断基準】 (日本頭痛学会、国際頭痛分類普及委員会より) A. 以下B ~ D をみたす発作が5回以上ある B. 未治療で一側性の重度~極めて重度の頭痛が,眼窩部,眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に, 15 ~ 180 分間持続する C. 頭…

瞳孔動揺の原因と意義

瞳孔動揺とは何か 瞳孔が縮瞳と散瞳を繰り返すこと瞳孔動揺(hippus)という。対光反射など光を当てる時に目立つが、光を当てない状況でも瞳孔動揺は出現する。 種々の疾患などで起こることがあるが、正常の生理的状態でも見られることのある所見であり病的…

意識障害と意識変容の違い

似ている言葉の整理:意識障害と意識変容の違い 意識の評価には意識レベル(意識水準)と意識内容の2つの軸がある。 意識レベルと意識内容の両方が保たれている場合は意識清明 意識レベルか意識内容の片方でも障害されている場合、もしくは両方障害されてい…

指鼻指試験の方法とその意義

指鼻指試験の方法とその意義 指鼻指試験とは小脳運動のスクリーニングテスト。 患者は人差し指で患者の鼻先と検者の指先を交代交代に触れさせる。検者は少しずつ指の位置を動かして患者がそれに合わせて指を動かせるか観察する。検者は自分の指を患者が手を…

髄膜炎疑いでは皮疹にも注目

髄膜炎といえば項部硬直、発熱、意識障害が3徴として重要であるがこれらに加えて皮疹も1つの判断材料になる。 Clinical features and prognostic factors in adults with bacterial meningitis. - PubMed - NCBIによれば細菌性髄膜炎患者の26%に皮疹が出…

クモ膜下出血の心電図変化

クモ膜下出血の心電図変化 クモ膜下出血の患者の多くで心電図異常を認めることが知られている。 A study of ECG abnormalities and myocardial specific enzymes in patients with subarachnoid haemorrhage. によれば次のように報告されている。 【クモ膜下…

頭痛のレッドフラッグサイン

頭痛のレッドフラッグサイン 以下のような頭痛であれば重篤な疾患(二次性頭痛)の可能性を示唆。 ・突然発症の頭痛(痛みで起床など) →クモ膜下出血、椎骨脳底動脈解離、脳卒中 ・今まで経験したことのない人生最悪の頭痛 →「人生最悪」の20%がクモ膜下…

てんかんと失神の鑑別

てんかんと失神を鑑別するためのスコアを紹介。 Historical criteria that distinguish syncope from seizures. - PubMed - NCBI 【スコア】 舌咬傷:2点 発作前の既視感や未視感:1点 感情的ストレスが誘因:1点 発作前に頭を側方に向ける:1点 意識消…

動脈血栓症と静脈血栓症の違い

動脈血栓症と静脈血栓症の違い ◯動脈血栓症 (心筋梗塞発症のイメージ図) http://heart-clinic.jp/index.php?%E5%BF%83%E7%AD%8B%E6%A2%97%E5%A1%9E 動脈血栓症は上のイラストのように動脈壁に形成されていたプラークが破綻することに寄って血小板の活性化…

抗血小板療法と抗凝固療法の違い(脳梗塞治療)

抗血小板薬と抗凝固薬の違い ■抗血小板薬 抗血小板とは血小板の凝集を抑える薬剤であり、主に動脈で作用を発揮する(動脈では血流が早く、乱流が起こりやすい。乱流は血小板の凝集を引き起こし、血栓を形成する。)血小板は内皮細胞が障害されて内皮下組織が…

嗅神経障害の原因と診察

嗅神経(第一脳神経)の働きについてまとめ 嗅神経とは脳神経12対のうちの1番目の脳神経である。嗅神経は名前の通り、嗅覚を感知するための知覚神経。 【嗅神経の経路】 鼻腔の奥深くに嗅上皮と呼ばれる部分があり、ここに嗅細胞が多数存在している。ここ…