つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

病棟

骨粗鬆症を疑ったら

骨粗鬆症に関してメモ ◯骨粗鬆症の診断 骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。 *骨密度測定で…

COPDをいつ疑うか

COPDをいつ疑うか COPDとは診断ガイドラインでは次のように定義されている。 「有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患である。この気流制限には様々な程度の可逆性を認め、発症と経過が官女であり、労作時…

酸素投与中のPaO2の解釈

SpO2が悪く酸素投与された状態の患者で血ガスを取ったときの、どのように解釈すればよいのだろうか。10L酸素投与でPaO2:100Torrと2L酸素投与でPaO2:90Torrだとしたらどちらが酸素化は良いと言えるのか。感覚ではなく客観的な指標について説明します。 ◯…

糖尿病でインスリン開始のタイミング

インスリン療法の適応と導入について 糖尿病患者において、食事療法・運動療法をして血糖コントロールが不十分であれば経口血糖降下薬を開始し、それでも血糖がなかなか下がらない場合はインスリン導入となる。 (以下治療の一般的なフローチャート) 糖尿病…

経口血糖降下薬開始のタイミング

経口血糖降下薬開始のタイミング 従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意味が…

ペースメーカーモードDDDとDDIの違い

・DDDモードとは 心房と心室にそれぞれに電極が入っているダブルチャンバーの時のモード。 ダブルチャンバーでは心房の興奮を感知もしくは心房にペーシング刺激挿入後、心室興奮を感知しない場合に心房興奮・ペーシング刺激に同期して一定時間後に心室ペーシ…

完全房室ブロックと房室解離の違い

◯房室解離とは 心房と心室の興奮が同期していない状態。2つのケースがあり、 (1)、心房の興奮が心室に伝わっていない場合 (2)、洞調律が遅くなって、その発生頻度が下位中枢(房室結節or接合部調律など)の生理的な刺激頻度よりも少なくなった場合 (…

慢性心不全における輸液の選択

◯救急外来に慢性心不全の患者が来た場合 慢性心不全の患者が何らかの主訴で救急外来を受診された場合、急性増悪が疑われるようなケースであればとりあえず採血・ルートキープは行うことになる。そして採血結果が判明する前にとりあえず何らかの輸液をオーダ…

インスリン療法にてインスリン初期投与量の決め方

糖尿病患者が入院してきた場合、漫然とスライディングスケールでインスリン投与を続けるのは望ましくない。インスリンスライディングスケールでは高血糖になってからインスリン投与量を決めて下げるので、禁忌がない限りは生理的な血糖コントロールが可能な…

末梢点滴におけるビタミンB1の必要量

末梢静脈栄養を施行している場合、ビタミンB1がいつの間にか不足してしまう可能性があるので注意。ビタミンB1の必要量は1mg/dayと言われているが、術後に関しては中心静脈栄養での管理と同様に一日3mg投与することが推奨される。経腸栄養であれば一日1.2mg…

高ナトリウム血症の原因と鑑別

高ナトリウム血症の原因と鑑別 ◯高ナトリウム血症とは: 高ナトリウム血症とはNa濃度>145mEq/Lの状態。Na量の相対的あるいは絶対的な増加と自由水欠乏のいずれかによって生じる。通常、血清Na濃度が上昇するとのどが渇いで水分摂取するので自然と血清Na濃度…

ステロイド投与前の検査と予防投与

ステロイドでは種々の副作用が生じうるため、投与前にスクリーニングが必要。 ◯病歴・身体所見の確認 ・消化性潰瘍や消化管出血の既往 ・内服薬の確認、NSAIDSの中止 ・高血圧、下腿浮腫、心不全の有無 ◯検査 ・B型肝炎スクリーニング(無症候性キャリア、既…

せん妄に対して何の抗精神病薬を用いるべきか

抗精神病薬選択のポイントは以下の通り ・定型抗精神病薬は錐体外路症状が出やすいので極力非定型抗精神病薬を選ぶ ・いずれの抗精神病薬もせん妄治療効果は同等 ・抗精神病薬には鎮静作用のあるものとないものがある。興奮の強い患者では鎮静作用のあるもの…

大球性正色素性貧血の鑑別メモ書き

大球性正色素性貧血の鑑別 前提:まずMCV・MCHCとは ・MCV(平均赤血球容積) =赤血球1個の大きさを意味する 基準値81-100fL→80以下で小球性、81ー100で正球性、101以上で大球性 ・MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度) =単位容積赤血球あたりのヘモグロビ…

急性肺塞栓症の治療方針

肺塞栓症の治療についてmemo (急性肺血栓塞栓症ガイドライン2017より) ◯心肺停止もしくはショック状態のとき 抗凝固療法に加えて血栓溶解療法を開始。 ◯血圧が保たれている場合 下記の簡易PESIスコアで重症度分類する。 ガイドライン的には・・・ 簡易…

栄養投与手順memo

栄養投与手順memo 1,水分量の決定 体重×30~40mlが概算量。 最低必要量=尿量(500ml/day)+不感蒸泄(500ml/day)ー代謝水(300ml/day)という計算式もある。不感蒸泄は37度以上の熱があれば1度につき100~150ml/day上昇する。 嘔吐や下痢があればそれらも考…

病棟

そのうちまとめます。 ◯循環器 急性肺塞栓症の治療方針 慢性心不全における輸液の選択 ◯ペースメーカー 一時的ペーシングをいつ行うか 恒久的ペースメーカー植え込みの適応 ペースメーカーのペーシングモードについて ペースメーカーモードDDDとDDIの違い DD…

強化インスリン療法とその適応

◯強化インスリン療法とは 強化インスリン療法とは頻回のインスリン注射によって血糖変動を健常者に近づける方法。健常者の生理的なインスリン分泌は基礎分泌と追加分泌からなるが、強化インスリン療法では速効型インスリンと持効型インスリンを併用すること…

経口血糖降下薬の使い分け

経口血糖降下薬の作用機序と使い分け ■ 経口血糖降下薬の適応 糖尿病治療はまず食事療法・運動療法からスタートするが、それでも血糖コントロール不良の場合は経口血糖降下薬の適応となる。 血糖コントロール不良とは以下のいずれか1つ以上が当てはまるとき…

スライディングスケールの適応とデメリット

【糖尿病治療のスライディングスケールとは何か】 糖尿病のインスリン療法における血糖コントロール方法の1つ。血糖値を測定して、その値が目標の血糖がどれぐらい乖離しているかによって次に投与するインスリン量を増減させて調節する。使用するインスリン…

インスリン分泌能とその検査

インスリンは膵臓のβ細胞から分泌されて血中の糖を細胞内に取り込ませて血糖値を低下させるホルモンである。1型糖尿病ではβ細胞が破壊されて慢性的にインスリン分泌が低下し、2型糖尿病でも食後の追加分泌が低下する。インスリンがβ細胞からどの程度分泌さ…