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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

司法解剖、行政解剖、承諾解剖の違い

■司法解剖とは… これは犯罪に関係のある死体について、死因・損傷・死後経過時間などを明らかにするために行われる解剖である(刑事訴訟法に基づく)。司法解剖の手続きの流れとしては、検察官が裁判所に鑑定処分許可状の請求をする。裁判官が司法解剖の必要…

死亡診断書と死体検案書の違い

■死亡診断書・死体検案書の意義 死亡診断書、死体検案書は共に医学的、法律的に人が死亡したという証明書である。この証明書を市役所に提出することで戸籍が抹消され、埋葬許可証が交付される。またそれだけではなく、生命保険や社会保険の適用などにも影響…

検案と検視、検死の違い

■検案とは 検案とは医師が死体を表面から観察し、更に死体の既往歴や死んだ時の周りの状況から死因、死後経過時間などを医学的に推定する事をいう。監察医制度のある地域では監察医が、そうでない地域では依頼を受けた医師が行う。 検案には限界があり、より…

死斑の形成メカニズムと死後時間経過

■死斑の出現 心臓が停止して血液の循環が止まると、血液は血管内において重力に従って下側に集まる(=血液就下)。就下した血液が毛細血管や細静脈に集まり、外表面から見て低い位置に変色した点として見られるものが死斑である。 死斑は圧迫されていない部…

死体硬直のメカニズム

死体硬直はどのような機序で起こるのか 一般的に人は死んだ直後は体が柔らかく弛緩するが、やがて少しずつ筋肉が硬くなり死んだ時の状態で硬直する。この死後硬直を生理学的に表すならばアクチンとミオシンが重なりあって架橋を形成し、不可逆的に結合してい…

急死の三徴候

急死のtrias(窒息のトリアス)について 急死の内部所見として以下の3つが代表的なものである。これらが3つ揃えば急死(特に急性窒息死)を鑑別に入れる 1、暗赤色流動血 2、粘膜下、漿膜下の溢血点 3、臓器のうっ血 覚え方、ゴロ合わせとしては 急死の…