つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

代謝内分泌

骨粗鬆症を疑ったら

骨粗鬆症に関してメモ ◯骨粗鬆症の診断 骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。 *骨密度測定で…

甲状腺機能低下症を見つけたら

甲状腺機能低下症を見つけたら ◯甲状腺機能低下症の原因 ◯血液検査【甲状腺ホルモン系の解釈】 ・甲状腺ホルモンのFT3,FT4をまず見る。当然低ければ甲状腺機能低下、高ければ甲状腺機能亢進が疑われる。が、極微量のホルモンであるため測定にばらつきがある…

糖尿病でインスリン開始のタイミング

インスリン療法の適応と導入について 糖尿病患者において、食事療法・運動療法をして血糖コントロールが不十分であれば経口血糖降下薬を開始し、それでも血糖がなかなか下がらない場合はインスリン導入となる。 (以下治療の一般的なフローチャート) 糖尿病…

経口血糖降下薬開始のタイミング

経口血糖降下薬開始のタイミング 従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意味が…

糖尿病患者HbA1cの目標の違い

◯年齢と血糖管理目標そもそも血糖管理の意味は動脈硬化・合併症の発症を抑制するため。高齢者と若年者では目標は違う。若年者と後期高齢者で先が余命が長くないような患者において同じ血糖目標で良いのか?いや、そんなはずはない。 若い人は先が長いので、…

糖尿病境界型への対応

検診で糖尿病境界型と言われたけど全く症状無し、という患者への対応 糖尿病の3大合併症(末梢神経障害、網膜症、腎臓疾患)は糖尿病になってから発症するが、動脈硬化などの心血管系のリスクファクターは境界型でもすでに糖尿病と同じように危険なので十分…

糖尿病治療で専門医に紹介が必要なケース

糖尿病というのは内科においては最もありふれた疾患の1つであり、プライマリ・ケア医が診ることも多いし、それなりに診られる必要がある。 一般に、糖尿病内科専門医に紹介するべき糖尿病は次の通り。 ◯1型糖尿病:絶対的にインスリンが必要な状態。◯高血…

低血糖発作へのアプローチ

低血糖患者が救急に搬送されてきたら・・・ ということはあまりないかもしれないが、意識障害や痙攣患者の迅速血糖測定をして低血糖が見つかるというのは救急でよくある。一般的には血糖が55以下で交感神経刺激症状、血糖55以下で中枢神経症状が出現するとも…

インスリン療法にてインスリン初期投与量の決め方

糖尿病患者が入院してきた場合、漫然とスライディングスケールでインスリン投与を続けるのは望ましくない。インスリンスライディングスケールでは高血糖になってからインスリン投与量を決めて下げるので、禁忌がない限りは生理的な血糖コントロールが可能な…

糖尿病患者へのアプローチ

糖尿病患者へのアプローチめも 【概要】 ・まずはインスリン依存状態か非依存状態か判断 ・経口血糖降下薬は低血糖を来さない薬を必ず少量から開始(SU薬は避ける。血管合併症のリスクの観点からは第一選択はメトホルミン、第二選択はDPP-4阻害薬、αGI)。 …

クワシオルコルとマラスムスの違い

クワシオルコルとマラスムスの違い +クワシオルコルでお腹が膨れる理由 【クワシオルコル】 ・クワシオルコルとは栄養失調の一形態でガーナ語に由来しており「受け入れられなくなった子」という意味。栄養素の中で、特にタンパク質不足で生じる。 好発は1−…

脂肪不足で脂肪肝になる理由

脂肪肝とは脂肪の摂取過剰で肝細胞に脂肪が蓄積していき生じる病態である。 が、面白いことに?脂肪の摂取不足でも脂肪肝になる。 タンパク質をつくる工場である肝臓では、アポリポタンパク質という脂肪の輸送に関わるタンパク質の産生が行われている。肝臓…

血清浸透圧と張度の違い

浸透圧と張度の違い 血清浸透圧の定義:溶液内のすべての溶質濃度を表すものである。 血清浸透圧の予測式 =2×Na(mEq/L)+Glu(mg/dL)/18+BUN(mg/dL)/2.8 血清浸透圧は上の予測式の通り、Na、グルコース、BUN(尿素窒素)の3つで規定されている。浸透圧を規…

高カリウム血症への初期対応

高カリウム血症の原因は↓記事参照 高カリウム血症の原因 - つねぴーblog ●高カリウム血症をみたらどうするか 1,まずはバイタルチェック。 高カリウム血症では徐脈を引き起こす(この原因は洞調律の消失による房室接合部調律。)必要になるかどうかは別とし…

高カリウム血症の原因

主に救急外来での話。 ・採血の前に 採血をしてしまえば高カリウム血症は拾い上げることができるが、それ以前にどういう患者で高カリウム血症を疑わねばならないか ・腎不全など腎機能低下が考えられる患者 ・頻呼吸を認める患者 ・意識レベル低下患者 ・シ…

SIADHの診断基準とその意義

●SIADHとは SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)とは名前の通り抗利尿ホルモンであるバソプレシンが血漿浸透圧に対して不適切に分泌されることにより水分過剰貯留となってしまう症候群である。希釈性低ナトリウム血症を呈する。 原因は非常に多く覚えら…

血糖異常高値への初期対応

血糖異常高値への初期対応 救急外来に来た患者の採血で血糖が異常に高かった場合(300以上)、初期対応はどうするべきか。異常高血糖をきたす病態として重要なものとしては糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と高浸透圧高血糖症候群(HHS)がある。 ◯DKAとH…

尿ケトン陰性でもDKAは否定できないという話

尿ケトン陰性でもDKA(糖尿病ケトアシドーシス)は否定できないという話 糖尿病患者が脱水、著しい口渇、腹部症状などを呈している場合、糖尿病ケトアシドーシスなどが疑われる。糖尿病性ケトアシドーシスではインスリン欠乏状態になるために脂肪酸がエネル…

副腎クリーゼを診断するには

副腎クリーゼとは副腎機能が低下することにより鉱質コルチコイド、糖質コルチコイドが欠乏し、ショックに至る病態である。 【症状】 嘔吐、腹痛、発熱、、倦怠感、関節痛、食欲不振、意識障害などなど…。多様かつ非特異的な症状が見られる。これらの症状を複…

混合型インスリン製剤とその適応

混合型インスリン製剤とは 糖尿病患者において経口血糖降下薬を何種類か併用しても血糖コントロールが難しい場合は生理的なインスリン分泌が低下していると考えられ、インスリン療法の適応となる。本来であれば基礎分泌と追加分泌を両方補うことのできる強化…

GI療法(グルコースインスリン療法)とは何か

GI療法(グルコースインスリン療法)とはグルコースとインスリンを投与によって高カリウム血症を補正するための治療である。 インスリンは末梢組織(筋肉、脂肪)に働きグルコースと共にカリウムを血管から細胞内に移動させる働きがある。 【詳しく言うと…】…

強化インスリン療法とその適応

◯強化インスリン療法とは 強化インスリン療法とは頻回のインスリン注射によって血糖変動を健常者に近づける方法。健常者の生理的なインスリン分泌は基礎分泌と追加分泌からなるが、強化インスリン療法では速効型インスリンと持効型インスリンを併用すること…

甲状腺機能低下症で貧血になる理由(メモ)

甲状腺機能低下症で貧血になる機序(メモ) 1,エリスロポエチンの問題 腎性貧血甲状腺ホルモンは腎臓におけるエリスロポエチンの産生に関与しており、貧血が長引くとエリスロポエチンの産生の低下をきたし、骨髄における赤血球への分化を抑制してしまう。…

糖尿病患者で発がんリスクが上昇する理由

糖尿病で発がんリスクが上昇する理由 自分の勤務先の病院では糖尿病の教育入院患者にほぼ全例腹部エコーをしている。糖尿病では悪性腫瘍の合併率が高いことが知られており、そのスクリーニング目的で行われているようである。10万人規模のコホート研究では糖…

糖尿病でCVRRが低下する理由

糖尿病でCVRRが低下する理由 CVRRとは(Coefficient of Variation of R-R intervals )の略で 心電図R-R間隔変動係数のこと。 つまり…? 心電図においてPーQRSーTのRというのは心室の興奮、つまり心室が収縮をするときの点であり、RとRの間隔は脈と脈の間隔…

糖尿病患者の目標血糖値はいくらにするべきか(メモ)

糖尿病患者の目標血糖値 http://www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?file=/uid000025_474C323031332D30322E706466を参考に。 ・良好な血糖コントロールは長期予後を改善する。 ・細小血管症(腎症、網膜症、神…

経口血糖降下薬の使い分け

経口血糖降下薬の作用機序と使い分け ■ 経口血糖降下薬の適応 糖尿病治療はまず食事療法・運動療法からスタートするが、それでも血糖コントロール不良の場合は経口血糖降下薬の適応となる。 血糖コントロール不良とは以下のいずれか1つ以上が当てはまるとき…

バセドウ病で眼球突出する理由

バセドウ病で眼球突出する理由 バセドウ病とは甲状腺に対する自己抗体であるTSH受容体抗体が産生され、甲状腺機能が異常に亢進してしまう疾患である。バセドウ病の症状の1つとして眼球突出が知られている(患者の25-50%)。眼球突出はバセドウ病眼症(grave…

糖尿病重症化で下肢切断となる理由

糖尿病重症化で下肢切断となる理由 糖尿病の合併症として足病変がある。糖尿病足病変の定義は「神経障害や末梢毛血流障害を有する糖尿病患者の歌詞に生じる感染、潰瘍、深部組織の壊死性病変」と定義されている。 足病変の原因は神経障害、血流障害 感覚神経…

糖尿病でCharcot(シャルコー)関節になる理由

糖尿病でCharcot(シャルコー)関節になる理由 糖尿病で高血糖状態が持続すると全身性に末梢神経障害、血管障害が生じる。神経障害、血管障害が関節にも及ぶと不規則に関節の破壊と増殖が繰り返され、実質的に関節が破壊される。シャルコー関節患者は足の感…