つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

くすり

ロキソニンとセレコックスの違い

代表的なNSAIDSであるロキソニンとセレコックスの違い ・基礎的な話(COX1とCOX2の違い) NSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬)はアラキドン酸からプロスタグランジンを合成する過程に作用するシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで作用を発揮する。 COX…

ESBL産生菌とは何か

ESBL (extended-spectrum β-lactamases)とは日本語で気質拡張型βラクタマーゼの略である。複数あるβラクタマーゼの総称である故にESBLsと複数形をつけることもある。 【ESBL誕生の流れ】 ペニシリンが使われすぎて細菌がペニシリン分解酵素(ペニシリナーゼ…

セファゾリン、セフメタゾール、セフトリアキソンの違い

セフェム系は第一世代はグラム陽性菌に活性が有り、世代が進むごとにグラム陰性菌もカバーできるようになる代わりにグラム陽性菌へのカバーは悪くなる。 が、同じ世代のセフェムでも抗菌薬ごとに特徴はかなり異なるので注意。 画像参照)https://kusuri-jouh…

グラム陰性桿菌の覚え方と臨床的な特徴

グラム陰性桿菌の覚え方のゴロ ☆陰性桿菌の覚え方(実用性はなし) 印鑑持って甘美な赤と緑のセーラー服百枚抱いて これらをくれとレジのプロチーフに言った猿 印鑑持って:陰性桿菌 甘美な:カンピロバクター 赤と:赤痢菌 緑の:緑膿菌 セーラー服:セラチ…

オピオイドローテーションとは何か

オピオイドローテーションとは癌性疼痛の患者に対して用いているオピオイドの種類を他の種類のオピオイドに変更することである(オピオイドスイッチングとも)。 オピオイド製剤には色々あるが、特にモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3つが代表的。こ…

オピオイドの使い方memo

オピオイドの使い方memo ◎WHOのガイドラインに則って 原則1:経口投与(経口で行けるならパッチ製剤や静脈投与、坐薬は使わない) 原則2:定時投与(痛みを感じてから飲むのではなく、痛みを感じなくて済むように定期的に投与) 原則3:痛みに応じた最適…

白血病治療でメイロンを投与する理由

白血病治療でメイロン®を投与する理由 白血病の治療で化学療法を行う場合は腫瘍崩壊症候群に注意が必要。腫瘍細胞が大量に破壊されることによって腫瘍細胞の成分が血中に流入することによって引き起こされる。高カリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、代謝…

急性期脳梗塞に対するアスピリンとオザグレルの違い

急性期脳梗塞の治療で血栓形成の予防を目的として抗血小板薬が用いられるが、現在有効性が示されているものはアスピリンとオザグレル(キサンボン®、カタクロット®)の2つである。 ◯血小板が凝集するメカニズム 血小板は生理的な状態で血管内皮細胞に接着す…

エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンの違い

各種マクロライド系抗生物質の違い・使い分け エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンの違い ”まっくろなエクレア”世代順の覚え方 (マクロライド=エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン) ・マクロライド系の抗生物質…

バクタ(ST合剤)はいつ使うか

【ST合剤とは】 STが合剤なのはサルファ成分とトリメトプリムが微生物の葉酸合成経路を別々の機序で阻害するから。これによりシナジーが生まれて1+1は2以上になる現象。葉酸合成系は人間にはなく、微生物のみにしか無いから有効に使える。微生物は葉酸合…

CDIでメトロニダゾールとバンコマイシンどちらを使うか

クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)の治療においてメトロニダゾールやバンコマイシンが用いられるが、それぞれどのように使い分けられるのだろうか。 【メトロニダゾールとバンコマイシンの使い分け】 ・そもそも現在使用している抗菌薬を全て中止…

バンコマイシンはいつ使うか

【バンコマイシンとは】 ・バンコマイシンは糖ポリペプチドでグリコペプチド系抗菌薬に用いられる。 ・スペクトラムとしてはほとんど全てののグラム陽性菌(球菌、桿菌)に有効であり、殺菌的に働く。黄色ブドウ球菌に対して1958年から用いられるように…

グラム陽性球菌の覚え方と臨床的なポイント

◯グラム陽性球菌の覚え方 【ゴロ】 要求したブドウは超急には配送されんさ 1 ̄ 2 ̄ ̄ 3 ̄ 4 ̄ ̄ 5 ̄ ̄ 1陽性球菌 2ブドウ球菌(黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌) 3腸球菌 4肺炎双球菌 5レンサ球菌 黄色ブドウ球菌 ・健常人でも3−4割の人が保菌…

脳保護薬エダラボン(ラジカット®)とは

脳梗塞で生じる神経細胞死から神経組織を保護する目的で脳保護薬が用いられる。 神経細胞が虚血状態になってから死に至るまでの過程においては興奮性神経伝達物質のグルタミン酸や細胞内へのカルシウム流入、アポトーシス、フリーラジカルなどが関与している…

亜鉛華軟膏とは何か

◯亜鉛華軟膏とは何か 亜鉛華軟膏とは酸化亜鉛を主成分とした軟膏であり、組織や血管の収縮作用があり、傷口を小さくして乾燥させたり保護する役割がある。湿疹の浸出液が多くて管理が難しい場合や汗もなどには良い適応であるが、もともと乾燥気味の場所に使…

ピペラシリン・タゾバクタム(ゾシン®)はいつ使うか

ペニシリン系抗菌薬には ・天然ペニシリン(ペニシリンG) ・アミノペニシリン(アンピシリン、アモキシシリン) ・ウレイドペニシリン(ピペラシリン) ・βラクタマーゼ阻害薬との合剤(アンピシリン・スルバクタム、ピペラシリン・タゾバクタム、アモキシシ…

メロペネムはいつ使うか

メロペネム(メロペン®)はいつ使うか、その適応 ◯メロペネムの作用機序 メロペネムはカルバペネム系抗菌薬の一種であり、βラクタム系抗菌薬に分類される。βラクタム環を有し、PBP(ペニシリン結合タンパク質)に結合し、細菌の細胞壁合成を阻害することで細…

カルバペネム系でメロペネムが好まれる理由

現在日本で使えるカルバペネムは以下のものがある。 イミペネム・シラスタチン(チエナム®) メロペネム(メロペン®) パニペネム・ベタミプロン(カルベニン®) ビアペネム(オメガシン®) ドリペネム(フィニバックス®) カルバペネム系は非常に広域の抗菌…

白色ワセリンとヒルドイド軟膏の違い

白色ワセリンとヒルドイド軟膏の違い 似た薬の整理 白色ワセリンとは 油脂性保湿剤で皮膚表面を保護し、水分の蒸散を防ぐ(エモリエント作用)。 油でコーティングするイメージ。水で洗っても落ちないという利点。 安全で保湿効果が持続し、最も良い(無難な…

白色ワセリンとプロペトの違い

白色ワセリンとプロペトの違い ・白色ワセリンとは 油脂性の保湿剤で、皮膚表面を保護し、水分の蒸散を防ぐ。 アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏症などの乾燥肌に用いる。 安全で保湿効果が持続し、最も良い(無難)な保湿剤とも言われる。 ・プロペトは 不純物を…

(医療用)小児用バファリンと市販の小児用バファリンの違い

紛らわしい薬の整理 (医療用)小児用バファリン(バファリン配合錠A81)の主成分はアスピリン。A81というのはaspirinが81mg含まれているという意味。アスピリンは血栓予防作用があるために心筋梗塞や狭心症の治療で用いられる。脳梗塞の治療においては…

褥瘡のステージごとの治療

褥瘡は治癒する過程で表面の色に変化がある。 黒色期:壊死した組織の塊が黒く変色して付着した状態 黄色期:塊状の黒色壊死組織が取り除かれ黄色の深部壊死組織や不良肉芽が出現するようになる時期 赤色期:傷が治る過程で肉芽組織と呼ばれる血管に富む組織…

第一世代〜第三世代抗ヒスタミン薬の違い

第一世代〜第三世代の抗ヒスタミン薬によって性質が異なる。 ・第一世代抗ヒスタミン薬とは純粋にH1受容体拮抗作用をもつもの。 ・第二世代以降はH1受容体拮抗作用に加えてケミカルメディエーター遊離抑制作用を持ち、抗アレルギー薬とも呼ばれる。 ・第三世…

乳剤性基剤と水溶性基剤の違い

外用薬の基剤はその性質により乳剤性基剤と水溶性基剤とにわけられる。 乳剤性基剤とは創面に水分を付加するもの。 (例:ゲーベンクリーム、オルセノン軟膏) 水溶性基剤とは吸収性が高く、創面の浸出液を吸収するもの。 (例:アクトシン軟膏、カデックス…

αグルコシダーゼ阻害薬が腸管気腫症を引き起こす理由

αグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は糖尿病治療薬の一種で二糖類を単糖類に変換する酵素を阻害することで食後の血糖上昇を抑える。αGIの副作用で腸管気腫症が知られているが、どういうメカニズムで発症するのだろうか。 αGIを内服すると、二糖類が分解されずにグ…

大動脈解離の降圧治療で何をどれだけ使うか

大動脈解離の降圧治療で何を使うか ・stanfordB型など手術適応のない大動脈解離の場合、一般的に最初に用いられるのはペルジピン®(ニカルジピン、カルシウム拮抗薬) ・大動脈解離では血圧が高いとその分、血管に負担をかけるので解離を進行させてしまう。 …

急性心不全で利尿薬はいつ使うか、どれだけ使うかmemo

急性心不全で利尿薬はいつ使うか、どれだけ使うかmemo ・急性心不全のうちで体液貯留がある場合は基本的に利尿薬の適応となる。 ・第一選択はフロセミド(ラシックス®)の静脈投与(内服では心不全だと吸収率が低下する) ・新規発症者ではフロセミド20mgの…

ドパミンアゴニスト製剤の使い分けmemo

ドパミンアゴニスト製剤の使い分けmemo (レキップ®、ビ・シフロール®、ロチゴチン®、アポカイン®、パーロデル®、カバサール®) http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/061207html/index2.html ■ドパミンアゴニストはLドパと比べて抗パーキンソン病作…

各種NOACの使い分けmemo

◯ワーファリンとNOACの違い NOACは半減期が短く効果発現までの時間も短い 出血リスクはNOACの方が少ない 薬剤干渉がないのでワーファリンよりも服用しやすい PTの測定(モニタリング)が必要ない ワーファリンは納豆など食事制限あるがNOACにはない ◯4種類…

未分画ヘパリンと低分子ヘパリンの違い

未分画ヘパリンと低分子ヘパリンの違い ヘパリンとは抗凝固薬の1つであり、血栓塞栓症やDICの治療、塞栓症の予防などに用いられる。ヘパリンは抗凝固因子であるアンチトロンビンを活性化させて抗凝固能を賦活化して凝固系を抑制する。 いわゆるヘパリンは分…