つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

〜と〜の違い

PPIの使い分け

NSAIDS胃潰瘍やピロリ菌による胃潰瘍あるいは逆流性食道炎などに対してプロトンプンプインヒビター(PPI)が用いられる。ガイドラインではそれぞれのPPIの効果に違いは無いとされており、どれを使っても問題はないがそれぞれの違いについて簡単にまとめ。 オ…

上部消化管出血らしい所見(下部消化管出血と比べて)

上部消化管出血か下部消化管出血か迷ったら 吐血、下血が主訴の救急患者においてはそれが上部消化管からの出血なのか、下部消化管からの出血なのかの鑑別が重要である。食道静脈瘤破裂や出血性胃潰瘍など上部消化管出血であれば緊急内視鏡で止血しなければ出…

起座呼吸と発作性夜間呼吸困難の違い

◯起座呼吸と発作性夜間呼吸困難の違い 起座呼吸は仰臥位になると呼吸困難が出現し、座ると改善することをいう。メカニズムとしては、仰臥位では静脈還流量が増えるため、心不全が増悪して呼吸困難になると考えられている。 起座呼吸は横になるとすぐに苦しく…

溶連菌感染症とEBVの白苔の形状の違い

溶連菌感染症と伝染性単核球症(EBV)の白苔形成の違い 両疾患とも咽頭痛、発熱、頸部リンパ節腫大を呈すため身体所見だけではなかなか鑑別が難しいことがある。実際には採血で白血球分画(好中球優位なら溶連菌感染症、リンパ球優位なら伝染性単核球症)、…

扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い

扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い(区別する理由) 扁桃周囲炎とは溶連菌などによって起こる細菌性扁桃炎がひどくなり、口蓋扁桃の周りの膜を破って喉の奥にまで広がっている状態。 扁桃周囲膿瘍では細菌が更に増殖して扁桃被膜と咽頭筋の間に膿瘍を形成して…

良性早期再分極とは何か。心筋梗塞との鑑別

良性早期再分極とは若い男性に時々見られる正常亜型であり(正常人の1−5%)、副交感神経の亢進に関連すると言われている。心電図としては、ST上昇をaVR,V1以外の多くの誘導で認める。名前の通り、従来は良性と考えられていたが、近年では良性早期再分極が…

脳性麻痺と小児麻痺の違い

似てる言葉の整理 ◯脳性麻痺とは 脳性麻痺とは周産期の脳障害を原因とする永続的な運動障害の総称。具体的には受胎から新生児期(生後4週間)までの間に生じた脳の非進行性病変に基づく永続的、しかし変化しうる運動及び姿勢の異常と定義される。正常発達の…

グリセリン浣腸と高圧浣腸の違い

グリセリン浣腸とは便秘患者に対してグリセリンを肛門から入れることにより排便を促す浣腸。グリセリンは浸透圧が高いので直腸内に入ったグリセリンは腸管外から水を引っ張ってきて便を柔らかくする効果がある。すると、直腸内圧が高まり内肛門括約筋が弛緩…

H2RAとPPIの違いと使い分け

◯H2RAとPPIの作用機序の比較 H2RA(ガスター®、ファモチジン)の作用機序はそもそも胃酸の分泌メカニズムであるが、胃の壁細胞にはアセチルコリン、ヒスタミン、ガストリンなどの伝達物質に対する受容体が存在しており、これらの物質が受容体に結合するとそ…

FEV1%と%FEV1の違い

FEV1%と%FEV1の違い(似ている用語の整理) FEV1は先に%がつくか、後に%がつくかで意味合いが異なる。 ◯まずFEV1(fored expiratory volume in 1second)について FEV1とは”一秒量”のことで息をいっぱいに吸い込んだときから出来るだけ早く息を吐ききる努…

ステロイド剤の力価比較memo

ステロイド剤の力価比較memo 参考:佐野内科クリニック:http://heart-clinic.jp/index_qhm.php?%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9 ◯標準的なステロイド剤としてまずプレドニンが位置している。プレドニン…

HCV抗体とHCV-RNAの解釈

HCV抗体とHCV-RNAの関係について復習的まとめ C型肝炎の診断においてHCV抗体とHCV-RNAが用いられる。C型肝炎の感染経路としては医療現場においては針刺し事故や注射器の使い回しなど。感染後急性肝炎となっても30%は自然に治癒し、70%は慢性化する。慢性化…

急性硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い

硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い (似ている病態の整理) 頭部外傷後に起こる頭蓋内血腫の似た疾患として硬膜外血腫と硬膜下血腫がある。 硬膜外血腫は文字通り硬膜の外側に血腫が出来るのに対して、硬膜下血腫は硬膜の内側に血腫ができる。 ●急性硬膜外血腫 …

ロキソニンとセレコックスの違い

代表的なNSAIDSであるロキソニンとセレコックスの違い ・基礎的な話(COX1とCOX2の違い) NSAIDS(非ステロイド性抗炎症薬)はアラキドン酸からプロスタグランジンを合成する過程に作用するシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで作用を発揮する。 COX…

テガダーム、ハイドロサイト、デュオアクティブ、ハイドロサイト、ソーブサンの違い

ERでよく使うドレッシング材(被覆材)の整理 ◯テガダーム(ポリウレタンフィルム剤):他のドレッシング材の固定材として用いられることが多い (↓テガダームの一例) テガダームなどのポリウレタンフィルムの特徴は粘着性があること、透明であること、防水…

タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの違い

抗インフルエンザ薬の使い分け タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの違い 作用機序:ノイラミニダーゼ阻害 インフルエンザはヒト体内で増殖する過程においてノイラミニダーゼによって細胞からの遊離をするが、ノイラミニダーゼを阻害することによって…

頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症の違い

頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症の違い(復習がてら) ◯頚椎症とは 頚椎椎骨や椎間板の退行性変化により椎間板の変形や骨棘形成をきたした状態。 *退行性変化とは細胞内の代謝障害による変化のことであり、結果として変性、壊死、萎縮などが起こる。 頚椎…

低酸素症と低酸素血症の違い

低酸素血症と低酸素症は似た言葉であるが異なる概念である。 低酸素血症とは文字通り、血液中の酸素が不足した状態。 血液に酸素が行かないということはつまり、ガス交換する場所である肺に問題がある。 具体的には肺の拡散障害、シャント、換気血流比付近等…

完全麻痺と不全麻痺の違い

完全麻痺は筋肉が全く収縮できない重度の筋力低下。 不全麻痺は軽度から中等度の筋力低下のことを言う。 徒手筋力テスト(MMT)では完全麻痺はMMT0、不全麻痺はMMT1〜4に該当する。 画像参考:nurseful.jp 当然のことながら、筋力低下とは1つ以上の筋肉…

セファゾリン、セフメタゾール、セフトリアキソンの違い

セフェム系は第一世代はグラム陽性菌に活性が有り、世代が進むごとにグラム陰性菌もカバーできるようになる代わりにグラム陽性菌へのカバーは悪くなる。 が、同じ世代のセフェムでも抗菌薬ごとに特徴はかなり異なるので注意。 画像参照)https://kusuri-jouh…

白血球検査(機械分類と目視法の違い)

白血球測定においては機械分類と目視分類とがある。 名前の通り機械分類は機械を使って大量の白血球を自動で分類してくれる。一方で目視法というのは100個程度の白血球を検査技師が顕微鏡下で肉眼的に観察して好中球や好酸球など割合の分類を行ってくれる。 …

クワシオルコルとマラスムスの違い

クワシオルコルとマラスムスの違い +クワシオルコルでお腹が膨れる理由 【クワシオルコル】 ・クワシオルコルとは栄養失調の一形態でガーナ語に由来しており「受け入れられなくなった子」という意味。栄養素の中で、特にタンパク質不足で生じる。 好発は1−…

急性期脳梗塞に対するアスピリンとオザグレルの違い

急性期脳梗塞の治療で血栓形成の予防を目的として抗血小板薬が用いられるが、現在有効性が示されているものはアスピリンとオザグレル(キサンボン®、カタクロット®)の2つである。 ◯血小板が凝集するメカニズム 血小板は生理的な状態で血管内皮細胞に接着す…

エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンの違い

各種マクロライド系抗生物質の違い・使い分け エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンの違い ”まっくろなエクレア”世代順の覚え方 (マクロライド=エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン) ・マクロライド系の抗生物質…

CDIでメトロニダゾールとバンコマイシンどちらを使うか

クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)の治療においてメトロニダゾールやバンコマイシンが用いられるが、それぞれどのように使い分けられるのだろうか。 【メトロニダゾールとバンコマイシンの使い分け】 ・そもそも現在使用している抗菌薬を全て中止…

頸動脈系TIAと椎骨脳底動脈系TIAの症状の違い

頸動脈系TIAと椎骨脳底動脈系TIAの症状の違い TIA(一過性脳虚血発作)は虚血がどこの血管に生じたかで症状が異なる。 一般的には頸動脈系と椎骨脳底動脈系の2つに大別して考えられる。 頸動脈系、椎骨動脈系からそれぞれなんの動脈が分岐しているのか把握…

アテローム性、心原性、ラクナ脳梗塞の鑑別

アテローム性、心原性、ラクナ脳梗塞の違い イラスト参照:脳卒中は減ったのか? (3)脳梗塞は減ったのか?: 毎日がしあわせ 頻度としては心原性、アテローム性、ラクナ梗塞いずれも同等。 が、重症度としては心原性>アテローム性>ラクナ梗塞の順。 それ…

皮質徴候とラクナ徴候の違い

皮質徴候とラクナ徴候の症状の違い 皮質徴候とは大脳皮質の障害による症状のことをいう。 脳の機能は大脳皮質に局在しているため障害部位によって生じる症状も異なる。 前頭葉障害:精神障害、原始反射、運動失調、錐体路症状、運動失語など 頭頂葉障害:複…

亜鉛華軟膏とは何か

◯亜鉛華軟膏とは何か 亜鉛華軟膏とは酸化亜鉛を主成分とした軟膏であり、組織や血管の収縮作用があり、傷口を小さくして乾燥させたり保護する役割がある。湿疹の浸出液が多くて管理が難しい場合や汗もなどには良い適応であるが、もともと乾燥気味の場所に使…

腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の鑑別

腰椎椎間板ヘルニア ・20−40歳男性に好発 ・一側性の坐骨神経痛、感覚障害、脱力などの神経根障害、及び腰痛。 ・膀胱直腸障害や会陰部の灼熱感など馬尾障害も出現しうる ・前屈時に症状増悪しやすい ・神経根障害の場合SLRテストやFNSテストが陽性 ・MR…