2016-01-01から1日間の記事一覧
肝硬変などの原因によって門脈圧が上昇して約250mmH2O以上になると門脈と大循環の間に側副血行路が発達して様々な病態を引き起こす。 門脈圧が高くなると門脈に入れずにUターンして臍帯静脈に流れ込み、下大静脈に向かう。この血液量が多くなると腹壁皮下静…
消化管のどこから出血するかで吐血の性状が異なるという話 食道や胃などの上部消化管(特にトライツ靭帯よりも口側)で出血をきたすと口から血液が吐き出される吐血となるが、その血液の性状・色合いはどの程度胃酸に曝されるかによって異なる。 なぜなら赤…
クッシング症候群で中心性肥満となる機序 【クッシング症候群とは】 クッシング症候群とは糖質コルチコイドが異常に産生されてしまう症候群であり、特徴的な体つきや代謝異常を生じる。 クッシング症候群はその原因によりいくつかに分類されている。例えば副…
裂肛とは便秘などによる硬い便をいきんで出した時に生じる肛門の傷であり、俗語的には”切れ痔”に相当する。裂孔は数日で回復するが、再発を繰り返してしまうと炎症は慢性的なものとなり、裂肛の外側には見はりイボが見られるようになる。 画像引用元:http:/…