つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

2014-05-15から1日間の記事一覧

壊死性筋膜炎とガス壊疽の違い

壊死性筋膜炎とは… 皮下脂肪織から浅層筋膜における壊死性の急性細菌性感染症で、化膿レンサ球菌によることが多いが、嫌気性菌などが原因になることもある。糖尿病や悪性腫瘍などの基礎疾患を有している患者に起こりやすい。下肢に好発し、突然の高度の発赤…

緊張性気胸の病態生理

概念 胸腔は臓側胸膜と壁側胸膜によって囲まれた陰圧スペースで、弾性によって縮もうとする肺を外側からひっぱている。その中には少量の胸膜液を含み、臓側胸膜と壁側胸膜は引き離されにくい状態を保ちながら呼吸運動を行っている。気胸とはその臓側胸膜と壁…

クラッシュ症候群(挫滅症候群)とは

クラッシュ症候群(挫滅症候群)とは 地震のあとなどに倒壊した建物の下敷きになって腹部、骨盤、四肢んどが長時間圧迫された後に、その圧迫が解除された時に生じるショック状態のことをいう。 圧迫部より末梢に生じる循環障害によって、筋肉が広範囲に壊死…

アレンのテスト:方法と意義

■allen's testとは何か 橈骨動脈から手掌にかけての解剖学的特徴として、橈骨動脈と尺骨動脈が手のひらで ループを作り、そこから手指に動脈血を供給しているという動脈の二重支配がある。もしこのループの形成が不完全な場合は、橈骨動脈が閉塞した時に尺骨…

創傷被覆材とその役割

水吸収性高分子材、撥水・透湿性膜材、非固着性接着素材などを組み合わせた創傷被覆材の出現により、発生頻度の多い少範囲の第二度熱傷などでは創を保護しつつ上皮化に適した湿潤環境が容易に得られるようになった。その反面、創傷被覆材には細菌繁殖抑制効…