つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

2014-05-01から1日間の記事一覧

多発性硬化症の病態生理

多発性硬化症とは… 中枢神経系の白質の至る所に炎症性の脱髄性病変が発生し、様々な神経症状が再発と寛解を繰り返す。グリア繊維の増加による瘢痕・硬化性病変が特徴である。多くの場合、随証特異的な自己抗体が存在し、これが直接的に脱髄を促進するととも…

痙性麻痺と弛緩性麻痺の違い

痙性麻痺とは、筋肉がつっぱったまま動かなくなる状態。一方、弛緩性麻痺とは、筋肉がぐにゃぐにゃとなり動かなくなる状態。神経のどこが障害されるかによって痙性麻痺となったり弛緩性麻痺となったりする。 上位運動ニューロン(錐体路)障害では、下位運動…

カーテン徴候の病態生理とその見方

カーテン徴候はどういうメカニズムで起こるのか 舌咽神経と迷走神経は、咽頭の運動を支配しており、これらの神経が障害されると咽頭はうまく運動できなくなる。患者さんに「あー」っと声を出させることで、軟口蓋の動き、口蓋垂の偏位、カーテン徴候の有無を…

脳神経12対とその覚え方・ゴロ

脳神経とは、神経系に属する器官で、脳から直接出ている末梢神経の総称。全部で12個もあり実に覚えにくい。 脳神経の主な働き・役割についておさらい 1番:嗅神経・・・嗅覚 →障害されると臭いがわからなくなる 2番:視神経・・・視覚動眼神経・・・眼球…

球麻痺と偽性球麻痺の違い

球麻痺と偽性球麻痺の話 球麻痺の球とは延髄のことを指す。延髄を外側から見るとボールのように丸いのでこのような名前がついた。つまり球麻痺とは延髄麻痺を意味する言葉なのだが、臨床的には延髄の運動神経核(Ⅸ、Ⅹ、Ⅻ)の麻痺に限定して用いられる。症状…

ALSの病態生理と4大陰性症状

筋萎縮性側索硬化症とその陰性症状のお話 ALSとは… 上位・下位運動ニューロンがともに変性し、徐々に全身の筋肉の萎縮が進行する原因不明の疾患。頻度は10万人に1人程。脊髄の側索(錐体路)の変性や前角(下位運動ニューロンの始点となる脊髄前角細胞が…